Snap(スナップ)は、ユーザーが自分の周りの世界を、よりパーソナルに見えるようにしたいと考えている。
GoogleマップやApple(アップル)のマップなどの製品は、背景関係を考慮した洞察の質を高めるために長いことデータパートナーに依存してきたが、Snapはサードパーティーからの協力をSnap Mapにさまざまに組み合わせ、ユーザーが自分の関心事に合わせた地理的環境の視点を構築できるような、より実践的なアプローチをユーザーに提供したいと考えている。
米国時間5月20日のSnap Partner Summit(スナップ・パートナー・サミット)で発表された「Layers(レイヤーズ)」と呼ばれる新機能は、Snapから選ばれた開発者パートナーのデータを直接マップに追加することで、ユーザーは世界を特定の視点から見ることができるようになる。
「Layersによって、Snap Mapは単一の製品からプラットフォームへ進化します」と、SnapのBryant Detwiller(ブライアント・デトウィラー)氏はTechCrunchに語った。「最終的には、Snap Mapをより便利にしたいのです」。
Snap Mapは、自動車や道順ではなく、人や友人を中心にデザインされた、根本的にソーシャルな製品を目指している。Layersは、理論的には、Snap Mapのユーザーが関心事に合わせたポイントからマップの構成をカスタマイズできるようにするものだ。
同社によると、Snap Mapの月間アクティブユーザー数は約2億5000万人だという。
SnapがWeChatのような「Minis」や「Games」を導入したときと同様、Layersでもパートナーシップに関してはかなりゆっくりとしたスタートを切っている。現在はまだ2社のみ、Ticketmaster(チケットマスター)と、レストランレビューサイトのThe Infatuation(インファチュエーション)との提携から始まったところだ。
TicketmasterのLayerでは、近くのコンサート会場で開催されるショーを分類し、Layerから新たに設置されたTicketmaster Miniに直接移動して、Snapchatアプリ内でチケットを購入することができる。The InfatuationのLayerでは、地図をスキャンして近くのおすすめレストランを探し、サイトに掲載されているリストやレビューを見ることができる。このようなパートナーシップは今後も増えていく予定だが、Snapが今すぐ開発者に広く門戸を開くことを計画しているわけではなさそうだ。
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画像クレジット:Snap
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(文:Lucas Matney、翻訳:Hirokazu Kusakabe)