クロススポーツマーケティング株式会社は、株式会社NTTドコモと共にAIを用いた「ハイライト動画自動作成サービス」を開発しました。同サービスは、クロススポーツマーケティングが運営する3人制バスケットボールリーグ「3×3.EXE PREMIER」の普及と価値向上を目的としたもので、2021年シーズンに参戦する全チームへ提供されています。
サービスの仕組み
「ハイライト動画自動作成サービス」は、「AI解析部分」と「編集アプリ部分」で構成され、フォーカスしたい見どころシーンだけを簡単に抜き出すことで映像編集の負担を軽減するというものです。
「AI解析部分」には、映像データを静止画に分解した各コマに映っているスコアボード・選手・ボール・ゴールの位置を認識する物体検出エンジンと、スコアボードに表示された得点や試合時間の文字を認識する文字認識エンジンを搭載。また、文字認識エンジンで認識されたスコアボードの文字と試合記録を紐づけて、ハイライトとなるコマを特定することも可能です。
一方「編集アプリ部分」は、ユーザーが入力したシーンの条件に沿ったコマを切り出してハイライト動画を作成します。作成された動画は、ダウンロード可能。加えて、抽出動画の秒数を調整したり、音楽を合成したりといった編集もできるため、SNSへの共有やスカウティング、チームプロモーションなどにも活用できるでしょう。
DXを進める「3×3.EXE PREMIER」
「3×3.EXE PREMIER」の2021年シーズンは、5月22日より開幕。日本・チャイニーズタイペイ・タイ・ニュージーランドの国と地域の男女96チームが参戦。2014年に世界初の3人制バスケットボールリーグとして7チームでスタートした「3×3.EXE PREMIER」の勢いを感じさせる参戦チーム数です。
「3×3.EXE PREMIER」と言えば、2020年の国内4大会の優勝チームが出そろう2021年3月開催の試合にて、SpoLive Interactive株式会社のスポーツ観戦アプリ「SpoLive」を活用したライブ配信の実証実験を行っています。ファンは、遅延1秒未満で配信されるリアルタイムな映像を見ながら声援を届けられるチャット機能やデジタル応援グッズを活用してチームを応援できたようです。
その他、ファンの応援がスコアボードに表示されたり、ルールや選手情報などをAIに質問できたり、リアルタイムな解説・実況と実況のワードをタップすると詳細が表示されたりとさまざまな機能で新たな観戦体験を検証しました。
この「SpoLive」の活用や今回のサービス導入など、「3×3.EXE PREMIER」のDXは着実に進んでいるようです。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/155176
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口