腕時計は、時間を知るための実用品でありながら、ファッションアイテムでもあるため、個性的な製品が存在します。中でも多くの機械式時計が生産された60年代には「ミステリーダイヤル」と呼ばれる文字盤の腕時計が流行しました。通常の時針・分針などがなく文字盤中心のディスクが動いて独自の時間表示を行うスタイルの腕時計です。
そんなレトロな魅力に溢れた新作のミステリーダイアルの腕時計が登場。それがトリフォグリオ イタリア「ORION（オリオン）」（9万200～9万9000円）です。
トリフォグリオ イタリアは多くの腕時計ブランドでデザインを手掛けたアレサンドロ・バルディエリが2010年に設立した時計ブランドです。ミステリーダイヤルのような回転ディスク式のほか、 自動車のスピードメーターやラジオに触発されたデザインの腕時計など、レトロ感のある腕時計を中心に製作しています。
「ORION」は夜空に浮かぶオリオン座をモチーフにした神秘的な腕時計。文字盤上に針はなく、小さな円形の星が時針、大きな円形の星が分針を示す、回転ディスク式の腕時計です。時針と分針それぞれの回転ディスクは透明素材になっているため、実際に星が動いているように見えます。
それだけでなく、2層のディスクと文字盤の3層のレイヤーに分かれているため、宇宙の重層的なイメージも表現しています。時針と分針を示すふたつの星が12時の位置で重なったときだけ、文字盤下部にオリオン座が現れるというドラマチックな機構になっています。
また、文字盤の素材にはアベンチュリンが用いられているのもポイントで、腕時計を見る角度によって輝き方が変わります。神秘的な機構を実現するためのムーブメントには、高トルクのセイコーCal.HN35が採用されており、高い信頼性を誇ります。
風防には、高価なドームサファイアガラスが用いられており、レトロ感をさらに演出してくれます。10気圧防水という点も普段使いしやすいポイントです。
ケースカラーは、スティールとIPローズゴールドの2色展開。ベルトの種類は、ケースと同色のステンレスメッシュのミラネーゼベルトと、3色のレザーベルトが選べます。合計8種類の組み合わせとなっているため、コーディネートもしやすい逸品です。
時刻が多少わかりにくいというミステリーダイヤルならではの特徴のあるORION。腕時計マニアも天文ファンも注目の1本を、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
＜文／&GP＞
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