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中国、軍発表への疑問を投稿したユーザーが懲役8カ月に、言論統制強化か

最高人民法院 Weibo
 
NHKは6月1日、中国の裁判所が軍の発表に疑念を呈したSNSユーザーに対して懲役8カ月の判決を下したと報じました。インターネットにおける言論統制が強化されている模様です。

中国軍の発表に疑問を呈す


 
中国の最高裁判所にあたる最高人民法院のWeiboアカウントによると、被告人のチウ・ジミン(仇子明)氏は、中国軍の「英雄」の名誉を中傷したとして現地時間5月31日に懲役8カ月の有罪判決を受けました。
 
チウ氏は、2020年6月に発生した中国軍とインド軍の衝突に関連し、中国軍の死者が4名だったという発表に関する疑念を自身のWeiboアカウントに投稿した模様です。
 
チウ氏は250万人以上のフォロワーを擁する人気ユーザーで、投稿はインターネット上で急速に拡散されました。
 
中国の裁判所は、投稿により国境警備を行う兵士の「英雄的な精神」や名誉を傷つけたとして、検察の求刑通り懲役8カ月の判決を下すとともに、国内メディアを通じて公開の場で謝罪するよう命じました。

言論統制を強化か

日本等では、政府発表を疑問視する意見をSNSに投稿したとしても、もちろん罪にはなりませんが、中国においては、人民軍等の「英雄」を批判した場合には、逮捕、起訴される恐れがあります。
 
NHKは、中国ではインターネットにおいて「英雄」を侮辱したとして拘束されるケースが相次いでおり、言論統制が強化されていると報じています。
 
一方で、中国でスマートフォンが急速に普及したことに伴い、SNSなどでの軍事機密漏えい等も散発的に発生しており、昨年9月にはWechatで軍関係の写真を送信した兵士が除隊処分になっています。
 
今後、中国ではインターネット上での統制が更に強まる可能性もあり、現地に渡航する際にはネット利用に一層の注意が必要と言えそうです。
 
 
Source:中国最高人民法院 / Weibo via NHK
(seng)

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