ユニークなガジェットを低価格で提供するCIOは、クレジットカードよりも小さい10,000mAhのモバイルバッテリー「SMARTCOBY Pro 30W(以下、SMARTCOBY Pro)」を本日発売しました。今回、製品を提供頂きましたので、レビューしました。
▼ カードよりも小さく手に収まるサイズ
▼ 電気自動車に採用されるバッテリーセルを搭載
▼ さまざまな製品を充電してみた
▼ 30ワット出力でMacBook Airも充電可能
▼ 出力はPDやQC4+に対応
▼ まとめ〜消えゆく巨大バッテリー
カードよりも小さく手に収まるサイズ
SMARTCOBY Proは、クラウドファンディングサイト「Makuake」で1,000人以上の支援を受けて製品化された、クレジットカードサイズの次世代モバイルバッテリー「SMARTCOBY」の後継製品です。サイズはさらに小さくなり、パソコンも充電できる高出力を備えています。
技術の進展により、ガジェット・デバイスには高出力な電源が求められるようになってきました。SMARTCOBY Proでは、カードサイズの前作よりも小型ながら、パソコンを充電できる、30ワットの出力に対応しています。製品を目にしたとき、おそらく誰もが「小さい・軽い」と感じることでしょう。
電気自動車に採用されるバッテリーセルを搭載
高出力の実現には多くの電源エネルギーが必要です。通常、高出力化には多くのバッテリーセルを搭載する必要があるため、製品は大きく、重くなりがちです。
SMARTCOBY Proは、電気自動車にも採用されている非常に出力密度の高いバッテリーセルを搭載しています。また、これまで同社が培ってきた小型化に関するノウハウを駆使して、コンパクトかつ高出力なバッテリーの製造に成功しました。
さまざまな製品を充電してみた
今回は、SMARTCOBY Proで「iPhone12 mini」「11インチiPad Pro(第2世代)(以下、11インチiPad Pro)」「MacBook Air(Retina、2020)(以下、MacBook Air)」の3デバイスを充電してみました。
iPhone12 miniは複数回充電可能
まずは、iPhone12 miniの充電結果です。バッテリーを0%の状態にしてからSMARTCOBY Proで充電してみました。なお、「バッテリー充電の最適化」は無効にした状態でテストしています。
充電時間 | 充電割合 |
---|---|
約10分 | 約25% |
約30分 | 約60% |
約50分 | 約80% |
約90分 | 約100% |
iPhone12 miniを問題なく1回充電することができました。最終的なSMARTCOBY Proの残量は60%でしたので、計算上はもう1回余裕で充電できるでしょう。
ちなみに急速充電時は本体側面のディスプレイ部分に緑色の急速充電マークが表示されるため、急速充電できていることをしっかりと確認でき、安心です。
11インチiPad Proは満充電できず・・・
続いて、11インチiPad Proの充電結果です。同じくバッテリーを0%の状態にしてからSMARTCOBY Proで充電してみました。
充電時間 | 充電割合 |
---|---|
約10分 | 約10% |
約30分 | 約30% |
約50分 | 約60% |
約70分 | 約80% |
11インチiPad Proでは、およそ80%(約70分)充電したところで、SMARTCOBY Proの残量が0%になってしまいました。しかし、iPhone12 miniのときと同じく、急速充電できていることをしっかりと確認することができました。
30ワット出力でMacBook Airも充電可能
SMARTCOBY Proは、最大30ワットでの出力に対応しているため、MacBook Airなど、対応するラップトップパソコンを充電することも可能です。もちろん、MacBook Airを満充電させることは難しいかもしれませんが、10,000mAhのモバイルバッテリーは、外出時の急なバッテリー切れに一時的に対処するには十分でしょう。
最後に、MacBook Airを充電してみました。同じく0%の状態からの充電です。
充電時間 | 充電割合 |
---|---|
約10分 | 約5% |
約30分 | 約20% |
約50分 | 約35% |
約70分 | 約50% |
MacBook Airでは、およそ50%(約70分)充電したところで、SMARTCOBY Proの残量が0%になりました。正直、テストを始めた段階では、ここまでバッテリーが回復するとは思っていなかったので、驚きました。先述のとおり、外出時の急なバッテリー切れには充分対応できるのではないでしょうか。
出力はPDやQC4+に対応
SMARTCOBY Proは、PDやQC4+といった急速充電に対応しています。
詳しい製品仕様は以下のとおりです。
製品名 | SMARTCOBYPRO10000-30W |
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カラー | 黒 |
容量 | 10,000mAh |
蓄電時間 | 約2.2時間 |
入力(TYPE-C PD) | 5V=3A / 9V=2.22A / 12V = 1.5A(20ワットMax) |
出力(TYPE-C PD) | 5V=3A / 9V=3A / 12V = 2.5A(30ワットMax) |
出力(PPS QC4+) | 3.3-6V=3A or 3.3-11V=2.7A(30ワットMax) |
出力(USB-A SCP/S-VOOC/QC) | 4.5-5V=5A / 9V=3A / 12V=2.5A(30ワットMax) |
サイズ (幅×高さ×厚さ) |
約77×56×26ミリ |
重量 | 約183グラム |
入力ポート数 | 1ポート(USB-C) |
入力 | 最大20ワット |
出力 | 2ポート(USB-C/USB-A) |
出力 | 最大30ワット |
パススルー機能を搭載
SMARTCOBY Proの側面には、残量表示LEDがあり、0〜100%まで1段階ごとに残量がわかるようになっており、充電中は常時点灯しています。そのため、本製品を充電する際や、逆に本製品から他の製品を充電する際にバッテリー残量をたびたび気にかける必要がなく、重宝します。
また、先述の急速充電表示ランプは、急速充電ができているかいないかを知る術がない状態では非常に役に立つほか、急いで充電したいときに安心して充電することができます。
ほかにも、画像にあるように、SMARTCOBY Proは出力端子がUSB-C(画像左)とUSB-A(画像右)の両方に対応しています。そのため、2台同時充電に対応しています。
モバイルバッテリーで意外と重要なのが、パススルー充電への対応です。パススルー機能搭載なら、モバイルバッテリーが空の状態でも、バッテリーに充電しながらスマホなどへ充電することができるからです。もちろん、SMARTCOBY Proはパススルー充電に対応しています。
まとめ〜消えゆく巨大バッテリー
2013年、iPhone5sが予約なしで発売されることになりました。筆者は急いで大容量のモバイルバッテリーを購入して、前夜からソフトバンク表参道に並びました。
今回の執筆にあたり調べてみると、そのときのバッテリー容量は40,800mAhでした。今考えると、SMARTCOBY Proがおよそ4台分ということですが、大きさ、重さ共にその比ではなく、テクノロジーの進歩に驚かされます。
今では、外出先でも気軽にバッテリーを充電できるスポットや環境が整備されつつあります。それでも、10,000mAhのモバイルバッテリーがカードサイズよりも小さいのであれば、カバンやポケットに忍ばしておくのも充分ありでしょう。なにせ、それほどSMARTCOBY Proは「小さく・軽い」のです。
「SMARTCOBY Pro」は、4,378円(税込)円で、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングにて購入可能です。詳しくは記事下部の参考情報をご覧ください。
製品提供:CIO
参考情報:CIO
(藤田尚眞)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-369316/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania