テスラのアップデートされたModel SおよびModel Xはまるで飛行機の操縦桿のようになったハンドルやレバーを使わないシフト操作など、一般的な市販車の既成概念を打ち破る改変が盛り込まれています。
テスラ車の特徴でもある巨大なタッチスクリーンを採用したインフォテインメントシステムも新モデルではその性能を大幅に向上しており、1月の発表時にはその性能が10TFLOPSにものぼると宣伝されました。10TFLOPSといえば、PS5やXbox Series Xなどが搭載するGPUとほぼ同等の性能。もしやテスラはこの最新ゲーム機と同等のGPU機能を自動車に詰め込んだのでは…という憶測が流れていました。
そしてこのたび開催されたComputexの基調講演で、AMDのリサ・スーCEOは新しいModel S / Xについて語り、それらがAMDのAPU(Radeonグラフィックス機能を統合したCPU)を搭載していることを認めました。さらにそのGPUは憶測どおりRDNA 2を採用しているとのこと。
ただし、車載インフォテインメントシステムという用途上、そのGPU性能は常に利用するのではなく、なにか高負荷な処理が必要とされるときだけ作動するようになっているとのこと。おそらくそれは車内でゲームをプレイするとき…というのがまっさきに思い浮かぶところですが、それ以外にも17インチの巨大なタッチスクリーンに加え、新しいテスラが搭載する後部座席用ディスプレイを同時に使う際などにも活躍しそうです。
ちなみに、ゲーム好きな著名人の中には、移動用の車両の後部座席にモニターとゲーム機を持ち込んでプレイする人もいるそうですが、そのような方々なら経済的な心配はいらなそうなので、多少値が張ってもModel SやModel Xを次に購入する愛車に検討してみても良いかもしれません。
(Source: AMD(Youtube)。Engadget日本版より転載)
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