西日本新聞は6月2日、海賊版サイト「漫画村」の元運営者の男性が、福岡地方裁判所において懲役3年の有罪判決を受けたと報じました。執行猶予がつかない実刑判決となっており、厳しい判決と言えそうです。
懲役3年の実刑判決
海賊版サイト「漫画村」元運営者の星野路実(ろみ)氏は、2016年にホームページを開設し、インターネット等で収集した人気漫画を違法に公開したとして著作権法違反の罪に問われていました。
西日本新聞によると、被告人の星野氏は公開した数万件の漫画データをもとに、閲覧数をかせぐことで多額の広告収入を違法に得ており、犯罪収益の約6,200万円を海外に隠したとして、組織犯罪処罰法違反の罪でも起訴されています。
福岡地裁は6月2日、検察側の主張を認め、星野氏に対して懲役3年、および罰金1,000万円と追徴金約6,200万円の支払いを命じました。
法律上は、懲役3年以下の刑には執行猶予をつけることが可能ですが、今回の判決は執行猶予がつかない実刑判決となっており、海賊版サイト運営に対する裁判所の厳しい判断が下されました。
なお漫画村は、2018年に海賊版サイトが社会問題となった際、NTTグループからアクセスをブロックされています。
星野氏は問題発覚後にフィリピンに逃亡していたとみられ、2019年にフィリピンで拘束され、日本への移送後に福岡県警に逮捕されました。
今回の判決は刑事裁判のため、今後出版社各社が民事訴訟を提起し、多額の損害賠償を請求する可能性もありそうです。
Source:西日本新聞
Photo:福岡地方裁判所
(seng)
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