ボストンを拠点とするRealtime Robotics(リアルタイム・ロボティクス)は米国時間6月3日朝、3140万ドル(約34億6000万円)の資金調達を発表した。これは同社がかなり前となる2019年末に1170万ドル(約12億9000万円)の調達を発表したシリーズAラウンドの一部で、投資家にはHAHN Automation(ハーン・オートメーション)、SAIC Capital(上汽投資)、Soundproof Ventures(サウンドプルーフ・ベンチャーズ)、Heroic Ventures(ヒロイック・ベンチャーズ)、SPARX Asset Management(スパークス・アセット・マネジメント)、Omron Ventures(オムロン・ベンチャーズ)、Toyota AI Ventures(トヨタAIベンチャーズ)、Scrum Ventures(スクラム・ベンチャーズ)、Duke Angels(デューク・エンジェルス)などが名を連ねている。
Realtime Roboticsは、産業用ロボットの制御システムを手がける数多くのスタートアップ企業の1つだ。具体的には、限られたプログラムのシステムを導入する企業を助け、一度に複数のシステムに機能する適応性の高い制御を提供することを目的としている。
今回のラウンドは、同社がこれまで調達した資金の約2倍に相当する。これは世界的な新型コロナウイルスの流行を背景に、ロボット工学に対する関心が高まっていることを示すものだ。新たな資金は同社の製品開発を加速させ、世界のより多くの市場に製品を提供するために使われることになる。
「世界有数の製造会社や自動化技術企業による今回の投資は、ロボット導入の価値提案を劇的に改善する当社の能力を証明するものです」と、Peter Howard(ピーター・ハワード)CEOはリリースで述べている。「導入の初期段階ですでに成功を実感した幅広い顧客やパートナーは、私たちと協力して機能やユーザー体験を改善し、当社の技術をエンジニアリング、工場、倉庫へ積極的に導入しようとしています」。
Realtime Roboticsが提供するシステムは、ピック&プレース、パッケージング、パレタイズなど、幅広い分野におけるさまざまな産業用ロボットのタスクに役立っている。
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カテゴリー:ロボティクス
タグ:Realtime Robotics、資金調達、工場、倉庫
画像クレジット:Realtime Robotics
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(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)