Ubie株式会社は、2020年5月に生活者向けWeb医療情報提供サービス「AI受診相談ユビー」の無償提供を開始。それから1年となる2021年5月の月間利用者数は100万人を突破しています。そこで今回は、「AI受診相談ユビー」のサービス内容やユーザーアンケートの結果などを紹介していきましょう。
適切な受診行動をサポート
同サービスは、気になる症状から関連する参考病名や周辺の医療機関情報を調べられるというもの。生活者が「医療機関への受診タイミングを逸し重症化してしまう」「症状の軽重にかかわらず救急車を呼んだり大病院にかかったりしてしまう」といった医療の課題を背景に開発されました。
同サービスでは、ユーザーがいくつかの質問に答えるだけで、関連する病気や対処法、受診すべき診療科がわかり、近くの医療機関を見つけることができます。また、一部の医療機関とは質問の回答内容を連携することができるので、スムーズに診察を受けることもできるようです。
ユーザー192名を対象に、2021年2月17日~2月20日の期間で実施したインターネット調査によると、「サービス利用後、実際に医療機関を受診した」のは58.4%で、そのうち91.1%は「受診してよかった」と回答。高い満足度評価を得ています。
サービスをもっと詳しく
例えば、「全身倦怠感」をクリックすると「全身倦怠感の原因と考えられる主な病気」や「すぐに病院を受診すべき病気」の一覧が表示されます。そして症状の中で気になるものをひとつ選んで質問開始。続いて年齢・性別、受診歴や受診意欲の有無などを選択し、手入力で追加の症状などを申告します。
すると、関連する病名などを絞り込むための質問が数回繰り返され、結果ページで最も関連すると思われる病名と可能性のある病名、受診すべきかどうかが表示されるという仕組み。医療機関での初診時の問診のような細かい質問をもとにさまざまな可能性を提示したり、受診の必要性や医療機関情報までわかったりと利便性の高いサービスといえるでしょう。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/156153
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口