現地時間6月10日にフランスのスタートアップLedger(レジャー)は、シリーズCラウンドで3億8000万ドル(約415億7000万円)調達した。10T Holdingsがリードしている。この日のラウンドを終え、同社の評価額は15億ドル(約1641億円)になった。
ラウンドには既存の投資家であるCathay Innovation、Draper Associates、Draper Dragon、Draper Esprit、Korelya Capital、およびWicklow Capitalが参加。他にTekne Capital、Uphold Ventures、Felix Capital、Inherent、Financière Agache、およびiAngels Technologiesが新たに参加した。
Ledgerの主力製品は、暗号資産(仮想通貨)を管理するためのハードウェアウォレットだ。外観はUSBキーに似ていて、小さな画面を備えデバイス上で取引を確認できる。この小さな画面が重要な理由は、プライベートキーをLedgerデバイスの外に出さないためだ。
大きい金額の暗号資産を保管する場合、取引所のアカウントには置きたくない。もし誰かがサインインに成功すれば、あなたの暗号資産はすべて引き出されてしまうからだ。ハードウェアウォレットを使っていれば、暗号資産を自分でコントロールできる。
同社が初めて出した製品はLedger Nano Sだった。デバイスをパソコンと繋ぐにはUSBケーブルが必要だった。その後発売されたLedger Nano Xでは、Bluetoothを通じてスマートフォンで資産の受け渡しができるようになった。Ledgerは、貸借対照表に暗号資産を載せたい企業のために企業向けソリューションも提供している。
Ledgerはこれまでに300万台以上のハードウェアウォレットを販売している。そして毎月150万人が同社の暗号資産管理ソフトウェアソリューションであるLedger Liveを使っている。同社は全世界の暗号資産の15%程度を管理しているとまで言っている。
会社設立からの約7年間は平坦な道のりではなかった。2018年の暗号資産ブームが終わるとハードウェアウォレットへの関心は消滅した。さらに、同社は高額な資産を管理していることから、深刻なデータ侵害を受け27万2000人の顧客が影響を受けた。
この日の調達ラウンドを受け、同社は新製品の発売、Ledger LiveのDeFi(分散型金融)機能強化、さらには暗号資産エコシステム全体の成長支援を計画している。
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カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:Ledger、暗号資産、ハードウェアウォレット、資金調達
画像クレジット:Ledger
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(文:Romain Dillet、翻訳:Nob Takahashi / facebook )
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- Source:TechCrunch Japan
- Author:Romain Dillet,Nobuo Takahashi