近年、大きな社会問題として注目を集めている食品ロス。食べられるのに捨てられてしまっている食品が多く存在する問題です。現在、日本における食品ロスの量は年間600万トン、その内の約46%が家庭から出るという統計もあるのだそう。
そんな中、パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、サッポロホールディングス株式会社(以下、サッポロHD)と連携し、2021年7月1日より、食品ロス削減を目指す実証を開始します。
冷蔵庫内の在庫情報を活用した食品ロス削減
家庭から出るゴミを削減しようとする際、そのヒントが隠されているのが冷蔵庫。例えば、冷蔵庫の在庫をしっかり把握していれば、同じものを買ってしまったということもなくなりますよね。Techableではこれまで、日立グローバルライフソリューションズ株式会社の「スマートストッカー R-KC11R」など、さまざまな取り組みを紹介してきました。
今回の取り組みに使われるのは、パナソニックの「ストックマネージャー(重量検知プレート)」。冷蔵庫内の在庫情報をスマートフォンで確認することができます。この「ストックマネージャー」の在庫情報に基づいて、サッポロHDが運営するWebアプリ「うちレピ」でレシピ提案する実証なのです。
食材を買い過ぎずに「使い切る」「食べ切る」
食品ロス問題は、SDGs(持続可能な開発目標)の目標12「つくる責任つかう責任」にも大きく関わるもの。食材を買い過ぎず、買った食材は使い切る、食べ切ることが求められています。
在庫を把握することで食材の買い過ぎを減らし、使い切る・食べ切るためのレシピを利用する。今回の実証は、食品ロス削減の解決方法のひとつとして期待できるのではないでしょうか。
(文・和泉ゆかり)
- Original:https://techable.jp/archives/156262
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:izumiyama