ドローンといえば、一部のユーザーが熱心に楽しんでいるイメージがありますが、企業や自治体での実用化はどれくらい進んでいるのでしょうか? パーソルプロセス&テクノロジーは、PwCコンサルティングと共同で「ドローンユーザーの動向調査」を実施しました。
調査目的は、企業や自治体において実用化が進んでいる具体的なユースケースや、実用化への判断基準、期待する効果などの実態を把握すること。今回の調査は2021年2月に実施し、有効回答数は435件。調査方法はインターネットを用い、主に日本全国の企業・自治体を対象としています。
実用化計画は全体の約2割
まず「ドローンの利用実績あり」と回答したのが99件、全体の22.8%で、昨年実施した調査の24.3%と同程度の割合でした。また「利用している、かつ実用化に向けて計画がある」と回答したのが83件となり、全体の19.1%という結果に。ここからは、まだ大半の企業・自治体にとってはドローンの活用は遠い話のようです。
実用化は費用対効果がカギに
ここからはさらに深堀りしていきます。「実用化に向けて計画がある」と回答したユーザーから、具体的なユースケースを聞いたところ、主に「空撮、土木建築現場状況把握、および定期確認業務にあたる設備巡視」を中心にドローン実用化が進んでいる結果となりました。パーソルプロセス&テクノロジーによると、去年と比べて災害現場状況把握の回答数が増加したといいます。
パーソルプロセス&テクノロジーの前田晋吾氏は「今回の調査結果から、判断基準において『付加価値の創出』と『安全飛行の実現』を重視している傾向を、データとして把握できたのは、業界にとって指針の一つとなります。本調査結果をご活用いただく事で、実用化に向けた普及の促進など、社会実装の一役を担っていきたい」と話しています。引き続き、同社の調査結果に注目していきたいと思います。
(文・Takeuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/156406
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:takeuchi