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Google、最初の直営店をNYにオープン〜Appleとは真逆のアプローチ?

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創業から20年以上の時を経て、Google同社初となる直営店を現地時間の6月17日にオープンします。ニューヨーク本社の1階部分がまるごと店舗となっており、PixelスマートフォンやNestデバイスなどGoogleのハードウェア製品を実際に触って体験したり、購入することができます。

Apple Storeのような未来感とは真逆のGoogleストア

「このスペースは、Googleの象徴を物理的に表現するためにデザインされています」と、Googleのハードウェアデザイン、UX、研究部門のヴァイス・プレジデントのアイビー・ロス氏はストアについて述べています。
 
Google Storeは、街の1ブロックを占める5,000平方フィート(約465平方メートル)の広さで、大きな窓からは木の床に日光が降り注ぎます。AppleやTeslaをはじめとする多くのハイテク企業の店舗は、真っ白やメタリックグレーを基調とした近未来的なデザインを採用していますが、Google Storeでは、淡い色の木材を使った家具や床材を展示し、より自然な美しさを表現しています。
 

 

 
ロス氏によれば、このGoogleのアプローチは意図的なものであるとのことです。
 

私たちは、製品から放たれるデザイン原則を引き継ぐ空間にしたいと考えました。テクノロジーは目立つものではなく、私たちの生活に溶け込むものでなければならないというのが私たちの哲学です。テクノロジーは人間の可能性を広げるためのツールであると信じているからこそ、この空間を人間的なものにしたいのです。

インタラクティブな博物館のようなストア設計

米メディアFast Companyによると、Google Storeの設計は、小売店舗というよりもインタラクティブな博物館もしくはエクスプロラトリアム(子供と家族向けの科学博物館)に近いとのことです。
 
Nest製品ファミリーのすべてを展示した壁があり、自然史博物館のように展示物の名前が下に記されています。
 

 
ストア中央部には、子供部屋やキッチンなど家の中の部屋のを再現したような空間があり、Googleハードウェアが散在しています。
 

 
最も人を引き付けるのは、中央に大きなインスタレーションがある、没入型のゾーンです。3枚の巨大なLEDスクリーンに囲まれており、期間ごとに異なる展示が催されます。現在はGoogle翻訳に焦点が当てられており、フレーズを言うと、それが24の言語に翻訳されてスクリーンに表示され、それぞれの言語で囁かれるようになっています。
 

 
“サンドボックス”と名付けられた3つの部屋では、顧客が様々なGoogleテクノロジーを体験できる機会が与えられています。部屋のひとつはPixelスマートフォンとタブレットに特化しており、2番目の部屋はゲーム、3番目はNest製品の有用性を示すためのリビングのような空間になっています。
 

 
 
Source:Fast Company
(lexi)

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