台湾メディアDigiTimesが、フレキシブルプリント基板のサプライヤーの業績がAppleからの受注増により好調だと報じました。
台湾サプライヤー各社、iPhone13シリーズ用部品の受注増加
業界関係者によると、フレキシブルプリント基板のサプライヤーである台湾Zhen Ding TechnologyとFlexium Interconnectの2021年の業績が、Appleデバイス向けアンテナモジュールの出荷数増により好調とのことです。
Zhen Ding Technologyの場合、Apple Watch向けの液晶ポリマー(LCP)アンテナモジュールに加えiPhone向けのサプライチェーンに加わったことの影響が大きいようです。
Flexium Interconnectは現在、変性ポリイミド(MPI)アンテナモジュールのサプライヤーですがそれに加え、今年の下半期(7月〜12月)にはiPhone13シリーズ(iPhone12sとの噂もあり)のLCPアンテナモジュールも出荷する予定です。
同社はアンテナモジュールの生産能力を拡大しており、2021年度にこの分野が同社収益の25%以上に拡大する見込みであると、関係者がDigiTimesに述べています。
村田製作所や蘇州東山精密製造を上回る成長
Appleは、iPhone、Apple Watch、MacBook、iPad向けのMPIおよびLCPアンテナモジュールの供給において、Zhen Ding TechnologyとFlexium Interconnectへの発注数を増やしています。
両社は生産規模、技術、歩留まり、コスト管理の面で優れていることから、競合企業である村田製作所や蘇州東山精密製造(DSBJ)よりも有利な立場を確立しつつあります。
LCPやMPIのフレキシブルプリント基板は、多層であり、加工が非常に難しいことから、サプライヤーにとっては高い平均売価実現と、それによる収益確保に繋がる製品になるようです。
Source:DigiTimes
Photo:Apple Hub/Facebook
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-378137/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania