医療機器メーカーのMasimoが2021年6月30日、Apple Watch Series 6の血中酸素濃度測定機構(血中酸素ウェルネス)が自社の特許を侵害しているとし、米国国際貿易委員会(USITC:United States International Trade Commission)に提訴しました。
血中酸素飽和度測定に関する多数の特許を有する企業が提訴
Masimoは、Apple Watch Series 6が使用している血中酸素濃度測定機構が、透過光で血中酸素飽和度(SpO2)を測定するための自社の5つの特許を侵害しているとしています。
Masimoは分社化したCercacor Laboratoriesとともに、2020年1月に初めてAppleを提訴しました。
同社は血中酸素飽和度測定に関する多数の特許を取得、他の医療機器メーカーなどから特許使用料を受け取り、ライセンス提供しています。
Masimoの社員も引き抜き?
本提訴に関する訴状には、AppleがMasimoの医療部門責任者を引き抜いたことも記されているようです。
Masimoは、Apple Watch Series 6の輸入停止を求めており、それを行っても消費者が不利益を受けることは少ないと述べています。
AppleはApple Watch Series 6の血中酸素ウェルネスを「医療機器のような見た目にして販売しているが、目立たないように、医療目的では使えないとユーザーに警告している」ことをMasimoは指摘しています。
本提訴についてBloomberg Intelligenceは、最終的に両社は和解するだろうと予測、その場合、Masimoは年間3億ドル(約330億円)の特許使用料を得る可能性があるようです。
Source:Cult of Mac
Photo:Apple
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania