デジタルツインの技術開発を行うSymmetry Dimensions Inc.は、さまざまなデータを連携してデジタルツインの構築・利用を可能にするノードベースのデジタルツイン・プラットフォーム「SYMMETRY Digital Twin Cloud(シンメトリー・デジタルツイン・クラウド)」の提供を開始しました。
3Dのデジタル地球を作成
そもそもデジタルツインとは、文字通り「デジタルの双子」を意味します。物理空間の情報をIoTなどを活用して、ほぼリアルタイムでサイバー空間に送り、サイバー空間内にフィジカル空間の環境を再現。このサイバー空間上に物理世界の情報を全て再現することから「双子(ツイン)」と表現されているというわけです。
それでは、Symmetry Dimensionsが提供する「SYMMETRY Digital Twin Cloud」はどのようなプラットフォームなのでしょうか。
同社によると「デジタルツインで必要となる様々なデータと、インターネット上の各種APIで取得可能なデータを、3Dのデジタル地球上にマッピングして、ユーザー独自のデジタルツインを構築」することができます。
また、デジタルツインで今後の活用が加速する時系列ビッグデータを高速で検索・参照処理し、現在状況の確認や未来予測など、ユーザー独自の分析・可視化をすることが可能になるそう。
多様なフォーマットにも対応
なかでも最大の特徴は、3DCAD/点群データ/GISデータ/IoTセンサー及びデバイスデータ/人工衛星データ等の各種データフォーマットに対応しているという点。国土交通省が公開している3D都市モデルのオープンデータ「Project PLATEAU」や、インターネット上で提供されている気象情報、交通情報、データベース等へのコネクターが予め用意されており、各種データへ直接接続することもできるというから驚きです。
現実世界の様々な事象をサイバー空間上で再構成する技術であるデジタルツイン。Symmetry Dimensionsがこれを推進することで、スマートシティ、Society5.0、サイバーフィジカルシステムなど多方面での活用を期待できそうですね。
(文・Takeuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/157454
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:takeuchi