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Twitterがより目立つ「誤報警告ラベル」をテスト中

Twitter(ツイッター)は、完全に削除するほど危険ではないと同社が判断した「誤解を招くツイート」に対する扱いの変更を現在検討している。

同社は、米国時間7月1日に、この新しい誤報警告ラベルの画像を添付したツイートを通して、このテストを発表した。今回の限定的なテストでは、そうした誤報ラベルの背景が色分けされて表示されるようになり、ユーザーにとってフィード内での視認性が向上するとともに、視覚的な手がかりから情報をすばやく解析できるようになっている。今週中にはこの変化を目にするユーザーも出てくるだろう。

2020年から、ツイートに誤解を招くような情報が含まれている場合には、ラベルでお知らせするようにしています。

これから、ウェブをお使いの一部のユーザーの方にむけて、そのツイートがなぜ誤解を招く可能性があるのかをより深く理解していただくために、さらに多くの文脈を含んだ新しいラベルデザインをテストする予定です。

Twitterが「誤解を招く」とみなしたツイートは背景が赤くなり、簡単な説明が添えられ、ユーザーがツイートに対して返信、いいね、シェアできない旨の注意が表示される。積極的な誤解を招くような内容ではないコンテンツに対しては、黄色いラベルが表示される。どちらの場合でも、Twitterはラベルをクリックすることで、目の前のトピック(この場合はパンデミック)に関する検証済みの情報を見つけられることを、より明確にしている。

Twitterの広報担当者はTechCrunchに対して「この限定的なテストの中で新しいラベルを目にしたユーザーの方々は、ラベルそのものに使用される文言とシンボル、そしてカラーなどを通じて、それらが関与している情報やコンテンツに関する明確な文脈を引き出すことができ、単にラベルがあるというだけではなく、よりコミュニケーション上のインパクトがあることに気がつくでしょう」と述べている。

画像クレジット:Twitter

Twitterは、わずかなデザインの変化でも、人々がラベル付きのツイートをどのように操作するかに影響を与えることに気が付いた。たとえばピンク色のラベルを使ったテストでは、ユーザーがTwitterが提供した権威ある情報をより多くクリックした現象は観察されたが、コンテンツ自体の引用ツイートも増えたのでさらに拡散が進んだ。Twitterによれば、今回新しい誤報警告ラベルに採用された文言、色、シンボルに関しては、多くのバリエーションをテストしたとのことだ。

今回の変更は、長期に渡った一般からのフィードバックを経て行われた。その結果から、Twitterは誤報のラベルはツイートの海の中でより目立たせる必要があると確信した。一方、Facebookの誤報ラベルは、あまりにも簡単に通常の投稿に溶け込んでしまい、プラットフォーム上の潜在的に危険な情報に対して、大きな注意を喚起することができていないという批判にさらされている。

Twitterが最初にコンテンツラベルを作ったのは「操作されたメディア」にフラグを立てることが目的だった。たとえば2019年に流行したNancy Pelosi(ナンシー・ペロシ)氏の加工されたディープフェイクのように、意図的に人を誤解させるように変更された写真や動画がターゲットとされたのだ。2020年5月にTwitterは、パンデミック初期にソーシャルメディアを席巻した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の誤報に対応するため、そのラベルの使用を拡大した。

1カ月前には、ワクチンに関係した誤報に特化した新しいラベルを展開し、ルールにストライクベースのシステム(警告を受けた回数によって利用制限がだんだん厳しくなる)を導入した。基本的な考えは、Twitterが、誤報の実害の可能性に応じて適切に対応するためのツールキットを構築するということだ。

Twitterの広報担当者は「……当社のポリシーの範囲内だとしても、誤解を招く表現のすべてが、同じように有害であるとは限らないことは理解しています」と語る。「例えば新型コロナを治療するために漂白剤を飲めというのは、洪水に見舞われた高速道路を泳ぐサメのバイラル画像を共有して、それがハリケーンの際の映像だと主張することよりも、より直接的で深刻な有害情報です(サメの件はハリケーンの季節になると実際に起こることです)」。

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これらのラベルは、クリックに対する警告や、扇情的なツイートを衝動的に共有しないように人々をさりげなく誘導するためのポップアップメッセージなど、Twitterがここ数年で開発してきたコンテンツ管理オプションの1つだ。

Twitterが、コンテンツを完全に削除しない場合には、コンテンツを制限するための各種対応策を用意している。

ほとんどの場合、Twitterは上記のすべてを適用するだろう。

広報担当者は「さまざまな種類の誤報がもたらす個々の課題に対処できる、唯一の答えはありませんが、複数のアプローチに投資することで、常に変化している世論の動きに合わせて機動的に変化することができると考えています」という。

関連記事:Twitterが「リツイートの前に読め」プロンプトを全ユーザーに適用、脊髄反射リツイート防止へ

カテゴリー:ネットサービス
タグ:TwitterSNS

画像クレジット:TechCrunch

原文へ

(文: aylor Hatmaker、翻訳:sako)

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