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夏キャンプの新定番!クレイモアの充電式扇風機がパワーアップ!

【アウトドア銘品図鑑】

夏キャンプはよほど高原の林間サイトでもないかぎり汗だく必至です。しかも昨年からはマスク着用が加わり、暑さ対策に頭を悩ませるキャンパーは多いのでは。

そのため夏の新定番とも言えるのが、コードレスで長時間連続使用ができる充電式扇風機です。続々新しい製品が登場していますが、注目はクレイモアの「クレイモア ファンV600+」(6578円)でしょう。

クレイモアといえば、長時間連続使用+大光量のLEDライトで知られていますが、昨年より充電式扇風機「クレイモア ファン V600」を発売。

micro USBーUSB Type-Aで充電できて、手持ちのACアダプタを使えば長時間連続使用OK。吊り下げや直置きもできる3way。おまけにモバイルバッテリー機能搭載で重量506g! かっこいいルックスも話題になりました。

2021年モデルの「クレイモア ファンV600+」はその後継機です。いったいどのように進化したのでしょうか?

 

■見た目は同じだけど最大23時間連続使用OK

連続使用時間が増えて、1泊や2泊のキャンプなら余裕で使えます。

「クレイモア ファン V600+」には本体のほかに三脚と充電ケーブルが付属されています。見た感じはほぼ同じですが、バッテリーはリチウムイオン 3.7V 7800mAh(従来モデルの「V600」は6000mAh)に強化されています。その分、充電時間は6.5時間に増えています。

キャンプ中にどれくらい扇風機を使うのかは人それぞれですが、初日は汗だくになる設営から就寝までの8時間、最終日は朝〜撤収の2時間は使いたいところ。そう考えれば残りは13時間ですから、満充電で2泊まで使えます。

三脚を開いて本体を差し込みます。本体には1/4インチのカメラ三脚ネジが内蔵されているのは変わりなし。

三脚に差し込んだ後、クイッとスライドさせることでロックする仕組み。本体を持ち上げて移動させるようなときも、三脚が取れてイラッとすることはありません。

完成です。サイズは24.3×22.6×H35cmで「V600」と同じ。重量は「V600」の506gから増えて600gになりましたが、正面から見ると「V600」との違いは感じられません。

裏側にUSB充電用ポートが付いています。「V600」が充電用のmicroUSBと出力用のUSB Type-Aが並んでいたのに対し、「クレイモア ファン V600+」はUSB Type-Cのみ。バッテリー強化に伴い素早く充電できるように変更されています。

モバイルバッテリー機能は省かれましたが、ポータブル電源を持っていなくてもスマホ用のモバイルバッテリーは生活必需品だし、扇風機を持っていくのはオートキャンプ。LEDライトやスマホの充電が切れても、いざというときはドライブ中に充電できるわけだから、潔く省いたのも納得です。

ちなみに、脇の小さな穴はLEDが埋め込まれていて、充電中に点滅・充電が完了したら点灯して知らせてくれます。生活防水・防塵仕様なのも心強いですね。

電源オン/オフ&風量調節のボタンと、オフタイマー(1時間ごとに4時間まで設定OK)のボタンが並んでいて、それぞれLEDで知らせてくれます。

連続運転は最大の風量では7時間、一番弱い風だと23時間!「V600」がそれぞれ5時間/15時間だったのでかなり伸びています。

気温や置く場所などによって心地よく感じる風量は一概に言えませんが、タープの下で1mほど先に置いているなら一番弱い風〜2番目の風で十分。

そしてDC搭載のおかげでしょう、最大風量にしない限り音も気になりません。静かな夜のキャンプサイトでも安心して使えます。距離が近くなりがちな車内泊であっても、耳障りで眠れないということはなさそうです。

 

■いろいろな場所から涼風が届く

左右の角度調整はできませんが、置き方のバリエ豊富なので置き場所を選びません。

スタンダードな使い方は、専用三脚を装着してテーブルや棚、地面に置くことでしょう。三脚ですから河原のような石がゴロゴロしていて不安定な地面でも倒れることはありません。

メッシュチェアに座って、背中から風を当てると極楽です。

上部のハンドルは持ち運びに使うほか、ランタンハンガーやテントのフック、タープの下に張ったロープに引っ掛けて上部から涼風を送れます。冬はテントやコテージの天井付近にたまったあたたかい空気を床に送るなんて使い方もできますね。

専用三脚を取り外して、手持ちの三脚に取り付けてもよし。

コンデジ用の小さな三脚は木などに取り付けられる仕様のものがあるので、ポールやクルマのキャリアなどに取り付けてもいいですね。

本体だけで横倒しにしても使えます。転がしそうで不安ですが、操作スイッチ側にハンドルを倒せば思いの外安定します。卓上利用であればこれでもいいかも。

上下45度に手動で角度を調整できます。専用三脚を装着時にはあまり下のほうには向きません。専用三脚を装着したまま高めの棚に置くというよりは、地面に置く方が使いやすい設計です。

唯一の残念ポイントは首振り機能がないことですが、体が冷えて体調を崩すのを予防できるオフタイマー機能付き、そして「クレイモア ファンV600+」になってより長時間連続使用を実現したのは高ポイント。カメラ三脚ネジを内蔵しているので自分らしくカスタムしても楽しそう。

「クレイモア ファン V600+」は夏キャンプの憂鬱を軽減するうえ、寒い時期にはサーキュレーターとして活躍する頼もしいアイテムです。

>> クレイモア

 

<取材・文/大森弘恵

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

 

 

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