「スマートeスポーツ」の開発を進める大日本印刷株式会社(DNP)は、元プロボクサーで第29代WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏とロンドン五輪フェンシング男子フルーレ団体銀メダリストの三宅諒氏をスペシャルアンバサダーに迎えて、ボクシングとフェンシングのスマートeスポーツプログラムのサービス提供を開始すると発表しました。
本格競技を気軽に体験
「スマートeスポーツ」とは、ゲーム機器と競技器具を連動させ、競技器具を持ったプレイヤーの動きをセンサーが認識してゲーム内のアクションにつなげるというもの。今回DNPは、ゲームの指示と音楽に合わせて競技の動きを行い、リズムにあった正しい動きをすると評価されるリズムゲームを使用します。
同社の担当者によると「各スポーツの大学、選手、コーチ等がスポーツ力学に基づいて監修し、実際の競技トレーニングにも役立てることができる本格競技プログラムです。実際のスポーツとしては初心者にとって難易度が高い競技でも、手軽に体験することができ、消費カロリーを算出する事で健康管理にも活用出来ます」。
少人数で運営も可能
この「スマートeスポーツ」の最大の特徴は、競技器具とゲームを連動させたシンプルなゲームでありながら、スポーツ力学に基づいて設計しているため、本格的な競技体験が可能な点でしょう。
子どもをはじめ、さまざまな年齢の方に分かりやすく、車いすの方でも簡単・安全に体験できます。本サービスは、体育施設、スポーツクラブ、教育や医療現場、自治体等への提供を想定されており、企業・団体が活用しやすいパッケージで提供。
「スマートeスポーツ」に必要なのは、ディスプレイ・ターゲット(的)・競技器具だけ。これらの道具があれば体験できるため、スペースを取らず少人数で簡単に設営・運営が可能に。施設や体験者が既に器具を持っている場合は、センサーを取り付けて利用することができます。
同社は「今回提供するゲームはどちらも1人で体験するプログラムですが、今後、他ジャンルのゲームの導入、別競技を展開していくなかで、2人以上での体験やオンライン対戦、異なる競技での対戦などができるプログラムも検討していきます」と話しています。
(文・Takeuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/157879
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
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