現地時間7月13日、スマートフォンと自動車を連携させる通信ソリューション向けの技術を推進する業界団体「Car Connectivity Consortium(CCC)」は、Bluetooth LEと超広帯域無線(UWB:Ultra-WideBand)に対応したDigital Key 3.0仕様が完成し、Appleを含むCCC会員が利用できるようになったと発表しました。
iPhoneをポケットから取り出すことなく車両のロック解除が可能に
Appleは2020年、iPhoneやApple Watchを運転席側のドアに近づけることで対応車両のロック解除とエンジン始動が可能となるDigital Car Key機能を発表しました。この機能は、近距離無線通信(NFC)ベースのDigital Key 2.0仕様を採用しており、AppleがDigital Key 3.0に移行すれば、ユーザーはポケットやバッグからiPhoneを取り出すことなく、対応車両のロックを解除しエンジンをかけることができるようになります。
UWBに対応したApple Car Keyを使用するには、iPhone11及びiPhone12モデルのようなU1チップを搭載したデバイスが必要です。
Digital Key 3.0では、セキュリティが向上
Digital Key 3.0ではセキュリティも向上しており、UWBが正確な距離を安全に測定し、iPhoneと車両間の無線信号が妨害されたり傍受されたりするリレーアタックを防ぐことができるとのことです。
NFCのサポートは後方互換性を確保するために維持されており、Appleの場合は、iPhoneのバッテリーが切れた後、最大5時間までCar Key機能を使って車のロックを解除することができます。
Digital Car Keyは、クレジットカードや搭乗券と同様に、iOS13.6またはwatchOS6.2.8以降を搭載したiPhoneまたはApple WatchのWalletアプリに保存されます。今のところ、この機能は2020年7月以降に製造されたBMWの一部のモデルにしか対応していませんが、韓国の報道によるとHyundaiは今年後半にこの機能の提供を開始する予定とのことです。
Appleは以前、UWBに対応したCar Key機能の新バージョンを2021年に提供すると発表していましたが、正確な時期については明らかにしていませんでした。BMWにおいては以前、Digital Key3.0に対応した1号車を、欧州では2021年後半に、北米では2022年初頭までに発売すると明かしていました。
Source:BUSINESS WIRE via MacRumors
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- Source:iPhone Mania
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