サイトアイコン IT NEWS

スポーツの迫力がアップするオーディオ機器6選【必需家電[新]大全】

【特集】必需家電大全

スポーツ観戦では、映像だけでなく音の迫力も重要。選手や観客の声が響くことで、臨場感が高まる。家族など大人数で楽しむか、ひとりでじっくり観戦するか、用途に合わせた機器選びでサウンドを補強したい。オーディオ・ビジュアルライターの折原一也さんのコメントと共に、スポーツ観戦の迫力がアップするオーディオ機器を紹介しよう。

 

オーディオ・ビジュアルライター・折原一也さん
PC系出版社の編集職を経て、独立。オーディオ・ビジュアル専門誌やWeb媒体、商品情報誌などで、トレンド解説や製品レビューなど多彩な記事を執筆している。2009年よりVGP(ビジュアルグランプリ)審査員も務める

 

 

■サウンドバーはスポーツ観戦にも有効

スポーツ中継の興奮をさらに高めるなら、テレビのサウンドを強化することも大切。その第1候補となるのは、やはりサウンドバーだ。折原さんも「スポーツ観戦にも役立つ」と太鼓判を押す。

「基本的に映画メインで設計されているモデルが多いのですが、バーチャルサラウンド技術を採用したものなら、スポーツ観戦にも有効でしょう。競技会場やスタジアムの臨場感が味わえると思います」

最近は手頃なモデルも多いが、迫力ある音声を楽しみたいなら、ミドルクラス以上を選ぶべき。音の迫力がテレビ単体より格段に増し、選手の興奮が伝わってくるような感覚を味わえるはずだ。

 

1. ピュアオーディオの思想で作られたプレミアムサウンドバー

デノン
「DENON HOME SOUND BAR 550」(実勢価格:8万8000円前後)

ミドルレンジ以上でいい音の機種。幅65cmと小型で設置しやすいですが、音質も十分なクオリティです(折原さん)

Dolby AtmosやDTS:Xに対応し、コンパクトな筐体で立体的なサラウンド再生が可能。Wi-Fiも内蔵し、Spotifyなどのストリーミングにも対応する。原音の魅力を引き出すチューニングで音楽も存分に楽しめる。

▲専用設計の6つのドライバーを搭載。声の繊細な質感をありのままに表現しつつ、低音も迫力たっぷりに再生する

▲ワイヤレススピーカー「Denon Home 150」などを組み合わせることでリアルサラウンドシステムに拡張できる

 

2. ハイブリッドのサラウンド技術で没入感あふれる音を体験

JBL
「BAR 5.0 MultiBeam」(実勢価格:3万9000円前後)

映画志向のサウンドバーですが、壁反射を利用したサラウンド技術はスポーツ中継でも効果的でしょう(折原さん)

ビームフォーミングスピーカーを使い、サウンドバー単体でも広がりのある再生ができるモデル。総合250Wのデジタルアンプを内蔵し、5基のスピーカーと4基のパッシブラジエーターを力強く駆動する。Dolby Atmosに対応。

▲“音のビーム”を放射し、壁に反射させることで、実際に左右後方からサラウンドの音声成分を再現する

 

3. ワイヤレスサブウーハーで手軽に低音の迫力をアップ

ヤマハ
「YAS-209」(実勢価格:3万8280円前後)

手頃な価格帯ですが、サブウーファーを別体で用意し、立体音響や重低音の迫力をしっかり感じられます(折原さん)

ワイヤレスのサブウーファーがセットになったモデル。DTS Virtual:Xに対応し、高さ方向を含めたサラウンドを仮想的に再現。Alexaの音声アシスタントに対応し、話しかけるだけで本体操作や音楽再生などを行える。

▲3Dサラウンドモードを搭載し、前後・左右の広がりに加え、上方から包まれるような音の広がりが感じられる

 

■夜間のスポーツ観戦にはネックスピーカーで

夜間などにひとりでじっくりスポーツ観戦したいけど、音量を小さくして静かに視聴するのは物足りない。そんな時にはヘッドホンやネックスピーカーに注目したい。

「音量を上げて視聴するなら、音漏れのないヘッドホンタイプを選ぶべきでしょう。数は少ないですが、サラウンド対応モデルもあり、迫力ある音声を楽しめます。ネックスピーカーはある程度音が漏れますが、耳元でクリアに聞けるので、夜間などにテレビの音量を上げるよりも効果的です」

注意したいのが、Bluetooth接続などのワイヤレスタイプだと、音の遅延が発生すること。素早い動きがあるスポーツではストレスになりうる。有線接続にも対応したり、低遅延コーデックを採用したりするモデルを選ぶべきだろう。

 

4. スピーカーで聴くような立体サウンドをヘッドホンで実現

Victor
「EXOFIELD THEATER XP-EXT1」(実勢価格:11万円前後)

プロセッサーユニットはHDMI入出力にも対応。ヘッドホンは有線接続もできるので、音の遅延なく楽しめます(折原さん)

ヘッドホンでもスピーカーで聴いているかのような音場を再現する、独自の頭外定位音場処理技術を採用。7.1.4chのマルチ音源に対応し、ヘッドホンを装着するだけで、リアルな定位感で映画や音楽・スポーツなどが楽しめる。DolbyAtmos、DTS:Xをサポート。

▲プロセッサーユニットにはHDMI入力3系統、光デジタル音声入力1系統、アナログ音声入力1系統を装備する

▲専用のスマホアプリで、個人特性や使用するスピーカーの種類、イコライザ調整などをリモート操作で設定できる

 

5. 4つの内蔵スピーカーが包み込むようなサウンドを再生

アイリスオーヤマ
「ウェアラブルスピーカー MKH-150」(実勢価格:1万5000円前後)

ネックバンドスピーカーの中では手頃な価格帯のモデル。送信機付なのでBluetooth非対応テレビでも使えます(折原さん)

首にかけることで臨場感あふれるサウンドを体感できるウェアラブルなBluetoothスピーカー。4つのスピーカーを内蔵し、包まれるようなサウンドを楽しめる。Bluetoothトランスミッターが付属。連続再生は最大13時間。

▲低音の再生に合わせて振動を体に伝えるサウンドバイブレーション機能を内蔵。より迫力のある音を体感できる

6. くっきりしたサウンドをワイヤレスで気軽に満喫

シャープ
「AQUOS サウンドパートナー AN-SS2」(実勢価格:1万3290円前後)

ネックスピーカーの定番シリーズで、カラバリが豊富。低遅延コーデック対応の送信機が便利です(折原さん)

テレビやスマホとBluetoothで接続するネックバンドスピーカー。約88gと軽量で、連続約16時間の長時間再生が可能。IPX4相当の防水機能も備え、屋外でも使いやすい。会話音声を聞きやすくするクリアボイス機能を搭載。

▲Bluetooth送信機が付属し、Bluetooth非対応のテレビでも利用可能。低遅延コーデックのaptXLLに対応する

【特集】必需家電大全

※2021年7月6日発売「GoodsPress」8.9月合併号30-31ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/高橋智 写真/江藤義典>

 

【関連記事】

◆リビングの中心となる最新4K有機ELテレビ5選【趣味時間 傑作ヒットモノ最前線】
◆コスパ重視派注目の4K液晶テレビ5選【必需家電大全】

◆スポーツ観戦に強い最新4K有機ELテレビ5選【必需家電大全】 

モバイルバージョンを終了