マジックアイは、企業や学校の研究者など3Dセンシングに興味のある人を対象に、小型・高速・高精度・低遅延・省電力を特徴とする独自特許技術の3Dセンサー方式「インバーティブル・ライト技術」(ILT)を手軽に評価できる入門モデル「ILT開発キット」(DK-ILT001)を7月15日から世界同時発売すると発表した。希望小売価格は100ドル(約1万1000円)。予定販売数は5000台。スイッチサイエンスから販売予定。
縦横44×24ミリ、高さ16ミリというコンパクトなハードウェアと専用ファームウェアからなるILT開発キットは、Raspberry Pi(別売)と組み合わせることで、動きの速い立体も高精度に測距して3Dポイントクラウド(3D点群)化できる。
「ILT開発キット」(DK-ILT001)仕様は次のとおり。
「ILT開発キット」(DK-ILT001)仕様
- プロジェクター発光到達距離:1500mm
- 推奨測距距離:150〜800mm(測定精度±3¥%)
- 高精度測距距離:150〜500mm(測定精度±1.5¥%)
- 測距有効視野角(FOV):約55度×約43度(マジックアイ開発環境による)
- 測距速度:約120fps(マジックアイ開発環境による)
- 動作環境:Raspberry Pi Zero W/3B/3B+/4(専用ファームウェアを準備)
- レーザークラス:クラス1IEC60825-1(2007)、FDA:2110463-000)
- 電源電圧:3.3V(電源はRaspberry Piのカメラコネクターより供給)
- 消費電力:0.6W(平均)
- 形状:W44×D24×H16mm
- 質量:16g
開発環境
- Raspberry Pi Zero W/3B/3B+/4(専用ファームウェアを準備)
- 対応OS:Ubuntu 20.04、Windows 10
- 対応言語:C++、Python
- 対応ミドルウェア:OpenCV、PCL(Point Cloud Library)、Open3D、ROS、Unity(計画中のものを含む)
関連記事
・深度・色情報を取得できるAIカメラ「OAK-D OpenCV DepthAIカメラ」を2万5179円でスイッチサイエンスが発売
・ROS対応協働ロボットアーム「myCobot」のラズパイ版「myCobot Pi」、商業向け「myCobot Pro」が発売開始
・世界に先駆け有機半導体レーザー評価用サンプルの製造・販売を目指す、九州大学発のKOALA Techが4億円調達
・Raspberry Pi財団が550円の「Raspberry Pi Pico」発表、日本でもスイッチサイエンスが発売
・ラズベリーパイ財団が8GBメモリー搭載のRaspberry Pi 4を発表
カテゴリー:ハードウェア
タグ:Windows 10(製品・サービス)、Ubuntu(製品・サービス)、OpenCV(製品・サービス)、Open3D(製品・サービス)、コンピュータービジョン(用語)、C++(製品・サービス)、スイッチサイエンス(企業)、Python(製品・サービス)、PCL / Point Cloud Library(製品・サービス)、マジックアイ(企業)、Unity(企業・サービス)、Raspberry Pi(組織・製品)、ROS(製品・サービス)、日本(国・地域)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2021/07/15/magiceye-ilt-development-kit/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:tetsuokanai