「未来を創る」起業家の支援を行うANRIは、特に研究開発型の大学発スタートアップを支援する中で、すぐに利益を生むことはないものの科学技術の発展には欠かせない基礎研究に資金が集まりづらく、学生には厳しい環境が続いていると感じていた。そこで、給付型奨学金プログラム「ANRI基礎科学スカラーシップ/The ANRI Fellowship」を立ち上げることにしたという。第4期となる今回は、奨学金受給希望者を最大10名募集している。
ANRIのジェネラル・パートナー、鮫島昌弘氏はこう話す。
「基礎研究すぎる? 成果が出るまで時間がかかる? 誰のためになってるの? そんな批判はもういいじゃない。自分がやりたい研究をトコトンやってほしい。もし君が周りからなかなか評価されずに暗闇の中でもがいているなら、僕らが小さなロウソクになれれば嬉しいなと思います」
「ANRI基礎科学スカラーシップ」の主な内容
- 支給金額:1人あたり50万円(採択より1年間)
- 募集対象:数学や物理学、生物学、化学などの分野において優秀な成績を収めた学生(年齢制限なし)
- 募集人数:10名まで
- 選定方法:書類選考。必要に応じて面接も実施
- 応募締め切り:2021年8月31日
- 発表:10月末ごろ
- 応募注意事項:ANRIが提供可能な資料は「ANRI学生向け研究費支給通知書」「寄附金申込書」「研究費使用規定」の3点のみ
応募はANRI基礎科学スカラーシップ/The ANRI Fellowship」第4期生 応募フォーム」から。
関連記事
・学費出世払い方式のプログラミングスクール「Microverse」、世界188カ国の生徒が参加
・研究予算・指導方針・就職先など全国の研究室情報と口コミを検索できる「研究室サーチ by LabBase」ベータ版が公開
・セガがゲーム業界における三角関数や虚数の重要性を伝授する約150ページの社内勉強用数学資料を一般公開
・東京大学が国内初の「数理・データサイエンス・AIモデルカリキュラム」完全準拠教材を無償公開
・奨学金・出産・子育てに関する助成費や保険など公共制度の認知や手続きを簡素化する「Civichat」が1500万円調達
・ハーバード大コンピューターサイエンス講座を日本語化・無償公開した、エンジニア養成学校CODEGYMを手がけるLABOTが3.1億円調達
・将来の収入で授業料を払う「所得分配契約」オペレーティングシステムBlairがシード資金調達
・ハーバード大のコンピューターサイエンス入門講座・プログラミング講座が日本語化・無償公開
・入社が決まれば企業が奨学金返済を肩代わりしてくれる求人サービス「Crono Job」
・VCのANRIが独自の給付型奨学金、基礎研究に取り組む若手人材をサポートへ
カテゴリー:VC / エンジェル
タグ:ANRI、学生(用語)、基礎研究(用語)、奨学金(用語)、VC / ベンチャーキャピタル(用語)、日本(国・地域)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2021/07/16/anri-scholarship-2/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:tetsuokanai