【特集】必需家電大全
日本の食卓の中心は、やはり“ごはん”。炊き方次第では単品で「ごちそう」にもなるが、シンプルがゆえにそれがまた難しい。お米がもつ旨味を引き出す、匠のワザを搭載した炊飯器を、家電+ライフスタイルプロデューサー神原サリーさんのコメントと共に紹介しよう。
■高機能モデルは“美味しい”だけでなく手入れもラク
キッチン家電の代表といってもいい炊飯器。すでに成熟度の高いジャンルだが、それを超える最新機能を搭載し「“ごちそう” といえるごはんが炊けるモデルが登場している」と神原さんは話す。
「最新モデルの特徴は、細かい設定ができることです。お米の銘柄に合わせた炊飯に加えて、固め、粘りの具合など、自分好みの炊き上がりが選べるようになっています。この細かい設定を見ると日本人がどれだけお米を愛しているかが分かりますね」
ポイントはセンシング技術。お米の状態、気温、水温などをセンサーで把握し最適な状態で炊き上げる。
「モデルによっては、古米をまるで新米のように炊く機能を搭載しているものもあります。季節によって浸水する時間を変えるなど、自動で美味しいごはんを炊けるものが増えています」
また高機能モデルは、いろいろな面で使いやすくなっているのも特徴だという。
「内釜がこびりつきにくい機能を搭載していたり、内ブタが少ないパーツで構成してあるなど、とにかくお手入れがラク。美味しいだけではなく、長く快適に使うための機能もうれしいですね」
出版社や新聞社勤務、フリーライターを経て、家電+ライフスタイルプロデューサーとして独立。2015年に事務所兼「家電アトリエ」オープンし、様々な家電のレビューをはじめ、それらを使ったライフスタイルの提案などを行なっている
1. 外はしっかり中ふっくら 料亭の美味しさを再現!
日立
「ふっくら御膳 RZ-W100EM」(8万7780円)
季節や気候に合わせた水温を自動で設定。古米でも驚くほど美味しく炊き上がる。高級感のあるデザインもいい!(神原さん)
京都の老舗米屋、八代目儀兵衛の炊き方「外硬内軟」を再現したモデル。十分に吸水させた米を1.3気圧まで加圧し加熱。さらに余分な水分を飛ばしてじっくり蒸らすことで、粒の形がはっきりし、かむと甘みが際立つ極上の炊き上がりに。京都の米老舗、八代目儀兵衛の炊き方「外硬内軟」を再現したモデル。十分に吸水させたお米を1.3気圧まで加圧し加熱。さらに余分な水分を飛ばしてじっくり蒸らすことで、粒の形がはっきりし、かむと甘みが際立つ極上の炊き上がりに。
2. 121通りの炊き分け機能により自動で好みの食感に
象印
「炎舞炊き NW-LB10」(実勢価格:12万5000円前後)
炎の揺らぎを再現した炊飯器。食後のアンケートに答えていくと、自動で好みの炊き上がりになるのが面白い!(神原さん)
食べたごはんの固さや粘りの感想を入力し学習させていくと、好みの炊き方をマスターする「わが家炊き」を搭載。最大121通りの炊き方の中から最適な炊き方を自動で選んでくれる。また急速炊きにも対応。圧力センサーがきめ細かく圧力を調整し、1合を約15分で炊き上げる。
3. 土鍋+高火力と遠赤外線でハリと弾力を引き出す
タイガー
「土鍋ご泡火炊き JPL-G100」(実勢価格:15万円前後)
つやつやで噛むほどに甘い。使い勝手と保温機能もすごいので、手軽にいつでも美味しいお米が味わえます(神原さん)つやつやで噛むほどに甘い。使い勝手と保温機能もすごいので、手軽にいつでも美味しいお米が味わえる(神原さん)
内釜に伝統工芸品である萬古焼(ばんこやき)の土鍋を採用。さらに280度の高火力と遠赤効果で旨味を確実に引き出す。また炊き上げた後も美味しさをキープする。まるで木製のおひつのように、空気・水分をコントロールする「おひつ保温」機能を搭載する。
4. 米の状態を見極めて新米のように仕上げる
パナソニック
「おどり炊きSR-VSX101」(実勢価格:11万円前後)
丈夫で扱いやすいダイヤモンド竃釡を採用。自宅でのお米の管理に関わらず美味しいご飯を炊いてくれる(神原さん)
米の銘柄、鮮度、その年の出来栄えまでをも見極める独自のセンシング技術とプログラムを搭載。さらに火力、圧力、高温スチームを組み合わせて、鮮度が落ちたお米でも新米のような美味しさを引き出す。
※2021年7月6日発売「GoodsPress」8.9月合併号30-31ページの記事をもとに構成しています
(取材・文/今雄飛<ミラソル・デポルテ>)
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/385810/
- Source:&GP
- Author:&GP