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iOS15でiPhoneへの身分証登録、本人確認にセルフィーを利用すると判明

WWDC21 デジタル身分証明書
 
iOS15ベータ4を解析したところ、iPhoneやApple Watchに身分証明書を登録するプロセスが判明した、と米メディア9to5Macが報じています。ユーザーの自撮り写真(セルフィー)を使って本人確認が行われます。

iOS15ベータ4から身分証の登録プロセスが判明

Appleは6月の世界開発者会議(WWDC21)でiOS15とwatchOS8の新機能として、アメリカの一部の州で発行された運転免許証を「Wallet」アプリに登録できるようになり、空港のセキュリティチェックを簡単に通過できるようになると発表しましたが、登録方法などの詳細は明かされていませんでした。
 

 
現地時間7月27日に開発者向けにリリースされたiOS15ベータ4から、本人確認には自撮り写真(セルフィー)を使用することがわかった、と米メディア9to5Macが報じています。
 
セルフィーを使った本人確認は、日本でもeKYCとして普及が進みつつあり、銀行やクレジットカード発行などに活用されているほか、ソフトバンクのLINEMOや、楽天モバイルを契約する際の本人確認にも使われています。

アニメーションで登録を案内

iOS15ベータ4を解析した9to5Macによると、自撮り写真の撮影の際は、顔の向きを変え、iPhoneが振動するまで目を閉じたり、口を開けたり、眉毛を上げる動作を求められるそうです。動作の完了は、iPhoneが振動して知らせます。
 
Face IDの登録よりも多くの動作が要求されるこの操作は、以下のアニメーションで案内されます。
 

 

将来は開発者にAPIを公開も?

iOS15ベータ4のコードから、セルフィーのデータはクラウドに送信されることなく、iPhoneのデバイス上で処理されることが分かった、と9to5Macは伝えています。
 
プライバシーを重視したユーザー認証の方法として、Appleが将来、このAPIを開発者に公開するかもしれない、と同メディアは指摘しています。

Apple Payと同様のテクノロジーで身分証を保護

Appleは、この機能についてアメリカ版のiOS15プレビューページで、以下の案内を掲載しています。
 

一部のアメリカの州で、あなたの身分証をWalletアプリに追加できます。iPhoneまたはペアリングしたApple Watchをタップすることで、身分証を安全に提示し、TSA(米運輸保安庁)の保安検査をスピーディーに通過することができます。
 
Face IDまたはTouch IDにより、身分証の提示は簡単で安全です。Apple Wallet内の身分証はApple Payをプライベートで安全にするのと同じテクノロジーで保護されています。

 
Appleのテクノロジー担当副社長で、最近は自動運転車開発も担当していると伝えられるケビン・リンチ氏は6月に、デジタル身分証明書のデータにはAppleも州政府当局もアクセスできない、と説明しています。
 
 
Source:9to5Mac
(hato)

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