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iOS15などの次期OSで、Siriによるサードパーティーアプリ操作が制限される

Siri
 
Appleは開発者に対して、iOS15、iPadOS15、macOS Monterey、watchOS8の一般ユーザー向け正式版では、Siriによるサードパーティー製アプリの操作が制限される、と予告しています。

22のSiriKitコマンドが無効に

Appleは開発者向けサポートページに、iOS15、iPadOS15、macOS Monterey、watchOS8の正式版ではSiriKitによるサードパーティーアプリの操作が無効になる、として無効化される22のコマンドを掲載しています。
 
無効化されるSiriKitコマンドは、CarPlayでのオーディオソース設定や温度調節、To Doリストの作成や削除、請求書の支払い、アカウント間の資金移動、写真の検索、Uberなどの配車予約やキャンセルなど、多岐にわたります。
 
ただし、ユーザーが「ショートカット」アプリを使ってショートカットを作成し、サードパーティーアプリを操作することは可能です。
 

 

開発者には関係資料の削除を求める

Appleは開発者に対して、コマンドが無効化される前に、Siriで操作できることを案内したマーケティング資料を削除するよう求めています。
 
また、SiriKitコマンドのAPIを早急に削除する必要はないものの、Xcodeでアプリをコンパイルする際に警告が表示される、と案内しています。
 
ユーザーが無効化されたSiriKitコマンドで操作しようとした場合、Siriは「その操作には対応していません」と応じるそうです。

Appleから理由説明なし。独占禁止法訴訟に配慮?

Appleは、SiriKitによるサードパーティー製アプリの操作を制限する理由を説明していません。
 
米メディアMacRumorsは、Appleが自社アプリを優遇し、サードパーティーアプリが不利になるよう扱っている、として独占禁止法違反を訴えている動きに対応したためではないか、とコメントしています。

iOS15などの正式版は今秋公開予定

Appleは現地時間7月27日にiOS15、iPadOS15、macOS Monterey、watchOS8の開発者向けベータ4をリリースしたばかりです。
 
これら次世代OSの一般ユーザー向け正式版は、今秋公開される予定です。
 
 
Source:Apple via MacRumors
(hato)

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