Apple共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏が1973年に作成されたとされる履歴書が、物理的な現品とNFT(非代替性トークン)のどちらが高値をつけるかを試す、実験的なオークションにかけられました。どのような結果になったのでしょうか?
NFTは現品の15分の1の価格に到達
デジタルアイテムの購入者に対して権利の証明を提供することができるNFTは、近年デジタルアート、ビデオゲームのアイテム、音楽ファイルなどのデジタル創作物の商品化に使用され、注目を集めています。
これまで幾度か競売にかけられたことのあるジョブズ氏の履歴書の現品と、そのNFTコピーのどちらが高値をつけるかの実験を行うオークションが催され、興味深い結果が出たようです。
今年3月に約2,400万円で落札された1973年のジョブズ氏の履歴書の現品は、今回のオークションで343,000ドル(約3,764万円)の値がつきました。
それに対して、NFTバージョンの履歴書は、10.10イーサリアム(約255万円)で落札されるに至り、現品の約15分の1というそれなりの価値がつきました。
オークション特設サイトには、マニフェストが掲げられており、次のように記されています。
今回の試みにより、分散型コレクターズアイテムの全く新しい市場が開かれるのでしょうか?それとも、現状維持に終始するのでしょうか。それとも、次の50年のイノベーションを経て、両者が共存し、さらには補完し合うことができるという新たな理解を得て、膠着状態に陥るのでしょうか。
どのような結果になるにせよ、金融とアートの世界は期待を持って見守りたいと思います。
Source:Steve Jobs’ Job Application via AppleInsider
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-385767/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania