ディスプレイ業界の内情に詳しいDSCC(Display Supply Chain Consultants)の最高経営責任者(CEO)ロス・ヤング氏の、「iPad mini(第6世代)のディスプレイサイズは8.3インチで、ホームボタンを廃止、ベゼル幅は狭い」という予想をもとに、iPad ProシリーズやiPad Air(第4世代)、iPad mini(第5世代)の各部寸法を測定し、iPad mini(第6世代)の外寸を試算してみました。
iPad Air(第4世代)やFace ID搭載iPad Proの本体サイズから予想
今回、iPad mini(第6世代)の外寸試算(外寸の推定)に用いる各iPadシリーズの高さと幅は下記の通りです。
この中で、Face IDを搭載している12.9インチiPad Pro(第5世代)と11インチiPad Pro(第3世代)のベゼル幅は約9ミリでした。
10.9インチディスプレイを搭載し、高さと幅は11インチiPad Proと同じiPad Air(第4世代)のベゼル幅も9ミリでした。
iPad mini(第5世代)のベゼル幅は、左右が6ミリでした。上下のベゼル幅は20ミリですが、iPad mini(第6世代)はホームボタンを廃止するとの予想であることから、試算にあたり考慮していません。
8.3インチディスプレイと複数のベゼル幅で本体サイズを試算
iPad mini(第6世代)のベゼル幅が、9ミリ、8ミリ、7ミリになった場合について、外寸がどう変化するか、iPad Air(第4世代)の数値を参考に試算してみました。
下記数値は全て、小数点以下1桁になるよう四捨五入しています。
単純縮小で考えた場合
iPad Air(第4世代)とiPad mini(第6世代)のアスペクト比は同じと仮定し、本体の高さと幅を単純に縮小してみました(図1)。
ディスプレイサイズを対角長8.3インチとして算出
次に、ベゼル幅は単純に縮小されないと考え、それを試算するためにまずはディスプレイのみ、大きさが8.3インチになるよう縮小してみました(図2)。
ベゼル幅ごとにiPad mini(第6世代)のサイズを予想
これらの数値から、8.3インチディスプレイを搭載した場合はいずれのベゼル幅で試算しても、iPad mini(第5世代)よりも高さが減少、幅がほぼ同じか増加することが推察されました(図3)。
iPad mini(第6世代)がiPad Air(第4世代)と同じエッジ型LEDによるバックライトを採用した場合、ディスプレイ周囲に配置する部品や、Touch ID内蔵電源ボタン、サイドボタンなども考慮すると、ベゼル幅はiPad Air(第4世代)と同じ9ミリが現実的と思われます。
プロッサー氏の予想外寸でベゼル幅を試算
リーカーのジョン・プロッサー氏はiPad mini(第6世代)の外寸について、約206ミリ x 138ミリ x 6.1ミリと報告しています。
プロッサー氏が伝えた外寸でディスプレイサイズが8.3インチだとすると、iPad mini(第6世代)のベゼル幅は左右が8.55ミリ、上下が16.55ミリになります。
プロッサー氏の伝えた外寸が正しければ、iPad Air(第4世代)を小さくしたようなモデルにも関わらずベゼル幅が上下と左右で異なるとは考えにくいことから、iPad mini(第6世代)のディスプレイのアスペクト比は、iPad Air(第4世代)と異なり縦長になることでベゼル幅が同じになるのかもしれません。
これらの試算結果はあくまでも筆者が行った推測値であるため、実際の製品でのサイズを保証するものではありません。また、画面のアスペクト比が他のiPadと共通かも不明です。
Photo:Apple
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-385376/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania