サイトアイコン IT NEWS

【検証】Apple Musicのロスレスや空間オーディオ、データ通信量の違いは?

Apple Muisc ロスレス 空間オーディオ データ量 ギガ 違い
 
Apple Musicでは、高音質の「ロスレス」「ハイレゾロスレス」や、立体的な音響を楽しめる「空間オーディオ」が利用できます。移動中など、モバイルデータ通信でロスレスや空間オーディオで音楽を再生した場合に消費するデータ通信量(いわゆる「ギガ」)がどの程度変化するのか、検証してみました。

高音質だけどデータ消費量も多いロスレスオーディオ

Apple Musicでは、6月から原音に忠実な高音質フォーマット「ロスレス」、対応楽曲ではさらに高音質な「ハイレゾロスレス」を追加料金なしで聴けるようになりました
 
Apple Musicで再生する際のオーディオ品質は「設定」アプリで変更できます。Appleは、3分間の曲で使用するデータ量として、以下のように案内しています。
 

 
ロスレスやハイレゾロスレスのデータ通信量は大きく、モバイル通信のストリーミング再生で、これらの音質を選択しようとすると確認メッセージが表示されます。
 

 
なお、ハイレゾロスレスの再生には外付けのデジタル/アナログコンバーター(DAC)が必要です。また、AirPodsシリーズ、HomePodシリーズは、現時点ではハイレゾロスレス音質には非対応です。

データ通信量はどう変わる?検証してみた

オーディオ品質と、空間オーディオの有無によって、データ通信量がどう変化するのか、計測して検証みました。
 
計測は、Wi-Fiをオフにしてモバイルデータ通信で再生し、「設定」アプリでデータ通信量を確認する方法で実施し、計測の都度iPhoneを再起動して、オーディオ品質ごとに3回ずつ計測した平均値で比較しています。
 

 
なお、計測に使用したデバイスは電源に接続したiPhone12 Pro Maxで、使用した通信回線はLINEMOです。「アニメーションのカバーアート」はオフにしています。

検証1:オーディオ品質でデータ通信量はどう変わる?

オーディオ品質ごとのデータ通信量は、ハイレゾロスレス対応の楽曲4曲、約19分間のプレイリストを用意して、「ドルビーアトモス」は常にオンに設定して検証しました。
 

 
計測結果は以下のとおりです。なお、データ通信量は通信環境、使用端末の状態など多くの要因によって変動しますので、数値は参考程度にご覧ください。
 

 

 

検証2:空間オーディオの有無でデータ通信量に変化は?

空間オーディオ(ドルビーアトモス)のデータ通信量検証には、邦楽で対応第1作とみられるAdoの「うっせぇわ」を含む、「空間オーディオ:ヒッツ」から4曲を抽出した、約13分間のプレイリストを使用しました。
 

 

 

 

データ通信量、デバイスの空き容量、音質の好みに応じ設定を

データ通信量に上限があるプランを利用している場合、モバイルデータ通信でのストリーミング再生にロスレス、ハイレゾロスレスを選ぶと、すぐに月間データ通信量を使い切ってしまいそうなので、「高音質」あるいは「高効率」を選択するのが良さそうです。
 
空間オーディオは、ビートルズのアルバムリミックスを手がけたプロデューサーのジャイルズ・マーティン氏も「アーティストと同じ部屋で聴いているような感覚」と語るほど、立体的な音響が魅力なので、「オン」または「自動」に設定して楽しみたいところですが、データ通信量を抑えたい場合は「オフ」にすると良いでしょう。
 
「設定」アプリでの「ミュージック」メニューでは、ダウンロードする楽曲についても、オーディオ品質や、ドルビーアトモスの有無を選択できます。
 
iPhoneの空き容量、契約しているデータ通信量、好みの音質によって、重視するポイントは異なると思いますので、とくに月間データ通信量に上限のある方は意識して設定してみてください。
 
 
(hato)

モバイルバージョンを終了