スマートフォン向けシステム・オン・チップ(SoC)メーカーのQualcommの業績が好調です。2021年第2四半期(4月~6月)の業績は85億ドル(約9,312億円)で、アナリストの予想を超えました。
最大の要因は半導体事業で、前年同期比70%の成長を見せています。スマートフォン向けSoCでは、ハイエンドのSnapdragon 8シリーズが特に好調でした。
半導体不足のおかげでハイエンドの8シリーズが好調
2021年第2四半期におけるQualcommのスマートフォン向けSoCの売上は、前年同期比57%増の38憶6,300万ドル(約4,236億円)でした。
特にハイエンドであるSnapdragon 8シリーズが好調だったといいます。
Qualcommの5Gスマートフォン向けSoCのデザインウィン(採用決定)の半分以上が8シリーズでした。
これは、業界全体の部品不足のため、各スマートフォンメーカーが利益率の高いハイエンドスマートフォンの生産を優先したためです。
QualcommのフラッグシップSoCであるSnapdragon 888は特に好調で、デザインウィン数は前四半期比で20%以上増加したとのことです。
スマートフォン向け以外の成長率が高い
スマートフォン向けSoCの売上は好調であり、Qualcommの売上の大きな割合を占めていますが、主要4分野のなかでは最も成長率が低い分野でした。
最も成長率が高かったのはRFフロントエンド(アンテナで受信した電波の復調や、アンテナから電波を送信するための変調処理を行う半導体)で、前年同期比で114%の成長でした。
Qualcommのスマートフォン向けSoCを採用した顧客のほとんどが同社のRFフロントエンドを選択しており、2021年にはQualcommが世界最大のRFフロントエンドサプライヤーになる見込みとのことです。
また、IoT向けや自動車向けもそれぞれ83%と高い成長を記録しています。
Source: Qualcomm via Counterpoint, Android Central
(ハウザー)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania