株式会社Unlace(アンレース)の代表取締役 前田康太氏は、自身がうつを経験したことで「メンタルヘルスの治療のハードルがとても高く、テクノロジー活用や意識の変革が必要とされている」と感じたといいます。そこで、顔出し・通院・事前予約不要のオンラインカウンセリングサービス「Unlace」を開発し、2020年12月より提供を開始しました。今回は、同社のサービスや目指すところについて紹介していきましょう。
プロのカウンセラーとマッチング
ユーザーは、「仕事・キャリア」「自己理解」「恋愛」など相談したいテーマを選択。最大3名のカウンセラーが表示されるので、紹介文などを読んでひとりを選択します。その後、カウンセリングをスムーズに行うための簡単なアセスメント診断を行い、カウンセラーとのチャットを開始するという流れ。なお、カウンセラーは週に2日の定休日を除き、ユーザーのメッセージに対し12時間以内を目安に返信するようです。
実際に利用したユーザーの中には、他人に言うとひどい人だと思われないかと相談できずにいた悩みを受け止めてもらい前向きになれたという人や、リモートワークによって希薄化した人間関係を不安に感じていたところ、ネガティブなことと同じ数だけポジティブなことを考えるという方法で気持ちの切り替えができるようになったという人などがいました。また、「Unlace」を利用したきっかけについては「手軽さ」「敷居の低さ」「料金」などが挙げられています。
同社の目指すところとは?
マッチングビジネスの経験を活かして「Unlace」を成長させると共に、カウンセリングに対する社会的スティグマを取り除いていきたいとしています。
今後は、ユーザー・カウンセラーの利便性向上とメンタルヘルスケアのアクセシビリティを高めるための機能・サービス開発に注力するとのこと。そのために今回、デライト・ベンチャーズ、Z Venture Capital、赤坂優氏、西川順氏、石橋準也氏、中村裕一氏らエンジェル投資家を引受先としたJ-KISS型新株予約権による約6000万円の資金調達を実施しています。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/158971
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口