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JAXAが国際宇宙ステーション(ISS)で宇宙飛行士が利用できる新生活用品のアイデア募集を開始

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は8月2日、「第2回 宇宙生活/地上生活に共通する課題を解決する生活用品アイデア募集」の開始を発表した。宇宙生活での課題をヒントに、宇宙・地上の両方で暮らしを便利にするアイデアを国内企業から募集するとともに企業の開発を支援し、新しい製品やサービスを創出するというもの。今回生み出された製品は、2023年以降の古川聡宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)搭乗ミッションややその後搭乗予定の宇宙飛行士らが使う予定。締め切りは2021年9月30日17:00。応募の詳細はこちら

また、民間事業者とJAXAが協働で新技術の開発実証を行い新事業を創出するプログラム「J-SPARC」(JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ)の、暮らしとヘルスケア分野の新規事業創出を担当する部門「THINK SPACE LIFE」が、アイデア創出から具現化へ向けたインキュベーションを行う。

募集にあたっては、宇宙生活の課題や困ったことをまとめた宇宙の暮らしを向上させるヒント集「Space Life Story Book」を参考にして欲しいと、JAXAでは話している。JAXAは、このプログラムに参加することによるメリットとして、次の4つを掲げている。

宇宙ビジネス参入の機会

実際に宇宙で使われる製品やサービスを開発するため、宇宙ビジネスへの展開がしやすくなる。

広告・宣伝への活用

搭載判断されたソリューションは、軌道上で取得した映像・画像の活用や、「ISSでの宇宙飛行士による生活用品の使用」という事実の広報展開が可能(活用条件は内容により異なる)。

地上実証の場

製品やサービスのプロトタイプを「THINK SPACE LIFE」のインキュベーションパートナーが運用する施設などで地上実証実験が行える。

各業界のプロも参画する本格的なインキュベーション体制

アイデア創出を支援するツールの提供や各種ワークショップ開催の支援、ビジネス、投資、有人宇宙分野のプロによるメンタリングを提供。各領域の専門家である「THINK SPACE LIFE」のインキュベーションパートナーとJAXAが連携して、事業創出を支援する。

応募資格は、日本国内で合法的に設立され、存続する法人であること。8月2日から募集を受け付け、締め切りは2021年9月30日17:00。10月に選定を行い、11月からアイデアのブラシュアップ期間に入る。その後は「短期コース」と「長期コース」に分かれ、短期コースは製品を2023年のミッションで使用、長期コースは製品を2024年以降のミッションで使用される予定。

2020年実施された第1回募集から生まれ、2022年のミッションでISSに搭載予定の候補品には以下のようなものがある。

第1回募集のISS搭載候補品(2021年1月21日公表分)

「人が宇宙に進出することで、新たに『暮らし』(衣・食・住)分野のマーケットが宇宙で生まれることが期待されます」とJAXAは話している。ここで生まれた将来の有人探査ミッションや宇宙旅行者向けの生活用品が「持続的なビジネス」になることをJAXAは目指しているという。

「第2回 宇宙生活/地上生活に共通する課題を解決する生活用品アイデア募集」概要

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カテゴリー:宇宙
タグ:ISS / 国際宇宙ステーション(用語)JAXA / 宇宙航空研究開発機構(組織)有人宇宙飛行(用語)日本(国・地域)

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