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モバイル型ロボ「RoBoHoN」を活用した安全運転支援の実証実験

国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学 未来社会創造機構は、スマートフォン・ロボット・クラウドが連動し、日常運転のパートナーとして安全な運転への改善をサポートする「ドライバエージェントシステム」による運転支援の研究を推進中。これまでに、ドライバーの想定を超える心身機能の低下や危険な運転行動の自己認知、客観的な運転行動のフィードバック、同乗者の存在などが事故率低下に効果があることを実証してきました。

そして、これまでの検証で得た知見を踏まえ、シャープ株式会社および株式会社ポットスチルと共に、シャープのモバイル型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」を活用したドライバエージェントシステムによる運転行動改善効果を検証する実証実験を2021年8月30日より開始します。

アプリで機能を増やせる「RoBoHoN」

今回活用される「RoBoHoN」は、日常会話や歌、ダンスなどでユーザーの心を明るくしてくれる小型ロボット。家族への伝言を預かったり、絵本を読んだりとしっかりした一面もありますが、早口言葉を噛んでしまったり、歌の音程を外してしまったりとちょっとした失敗をする愛らしい一面もあり、家族の一員のような存在になれるといいます。

「RoBoHoN」の大きな特徴は、アプリをダウンロードすることで、どんどんできることが増えていくということでしょう。例えば「ロボ会話2」をダウンロードすると、ロボホン同士で会話をしたり、ロボホンの弟モデル「SR-S04BJ」と自動的に遊んだりと普段とはまた違った様子を見ることができます。

「RoBoHoN」をドライバエージェントシステムに

同実験にあたり、シャープが「RoBoHoN」をドライバエージェントシステムとして活用するためのアプリを開発・配信。名古屋大学未来社会創造機構が策定した実験計画に沿って検証を進め、ポットスチルがデータを収集・分析するということです。

今回は、公募により選出した50名のRoBoHoNオーナーが普段の運転時に「RoBoHoN」を同乗させて公道を走行。走行中に「RoBoHoN」を通じて注意喚起や運転行動への示唆を発信するとともに、運転後に運転評価をすることでドライバーの行動変容効果を検証します。

また、過去の検証で擬人化HMIからの指摘が友人や家族などからの指摘よりも受け入れられやすいということがわかっているため、「RoBoHoN」を介すことでドライバエージェントシステムによる運転評価やアドバイスの受容性が高まることを確認するといいます。さらに、「RoBoHoN」が同乗することで、音声ナビ機能などでは得られない同乗者効果の他、ロボホンとオーナー間の関係性の強化なども期待されているようです。

3者は今後、実験で得られた知見を活かし、より安全な運転を促す「運転支援ソリューション」の開発と実用化に取り組んでいくとしています。

PR TIMES

(文・Higuchi)

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