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中東アフリカのスマホ販売、Samsungが首位を守るもシェアを落とす~2021Q2

中東アフリカ地域の画像
 
新型コロナウイルスの影響でベトナムでの生産が中断しているSamsungは、2021年第2四半期(4月~6月)も中東アフリカ地域でスマートフォン販売台数シェア首位を保ったものの、シェアを落としました。
 
また、半導体不足によりこの地域の中小スマートフォンブランドが大手ブランドよりも被害を受け、市場の統合が進んでいます。

Samsungが首位を保つも激戦状態に

調査会社のCounterpointによると、2021年第2四半期における中東アフリカ地域のスマートフォン販売台数は、前年同期比で35%の増加、前四半期比で3%の減少となりました。
 
第2四半期としては過去最高の販売台数を記録しています。
 
中東地域とアフリカ地域を個別にみると、どちらも前年同期比で34%および36%と大きな成長を見せました。
 
メーカー別では、Samsungが16%のシェアでトップの座を守っています。
 

 
しかしながら、Samsungのシェアは前年の20%から16%に大きく減少しました。これは、ベトナムの工場が新型コロナウイルスの影響で生産を中断しているためです。
 
Samsung世界およびヨーロッパのスマートフォン市場でもシェアを落としています。
 
この結果、Samsungの独走状態が崩れ、市場は激戦状態に陥っています。

中東アフリカ地域は寡占化へ

一方、TECNO、itel、InfinixといったTranssionブランドは、アフリカの低価格セグメントを引き続き支配しており、一部の中東市場への参入も成功させたことで、合計シェアを16%から32%へとほぼ倍増させることに成功しました。
 
また、Xiaomi、OPPO、Vivoといった中国ブランドも、中東や北アフリカの主要市場での積極的な参入施策によりシェアを大幅に増しています。
 
Appleのシェアも2%から3%に拡大しました。
 
中東アフリカ地域では、トップ8ブランドの市場シェアが前年の52%から74%に拡大し、寡占化が進みました
 
これは、大きなリソースを持つ大手ブランドの猛攻に中小ブランドが対応するのが困難になっているのと、中小ブランドのほうが半導体不足の影響をより大きく受けたためです。

 
 
Source: Counterpoint
(ハウザー)

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