マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボの創設者・名誉会長として知られるニコラス・ネグロポンテ氏が、誰でも持てるコンピュータ「100ドルノートPC」OLPC XO-1の仕様を明らかにしたのは2005年のことです。それから17年の月日が経過し、スマートフォンという形で同氏の大衆向けコンピュータ構想は現実のものとなった、とTechRadarのデザイア・アソウ氏が綴っています。
100ドルで8コアプロセッサ、4GBのRAM、64GBのストレージを搭載
開発途上国の子どもたちへの配布を目指した「100ドルノートPC」OLPC XO-1は、商業的には決して成功とは言えず、数百万台が出荷されるにとどまりました。
しかしながら、ネグロポンテ氏の努力は決して無駄ではなく、をコンピュータメーカーに対してより廉価なデバイスの必要性を訴えるのに一役買ったと言えます。
2007年にネットブックが登場し、Chromebooks、タブレットなどを経て、ついに100ドル(約1万1,000円)のスマートフォンに到達しました。
Android 11が標準インストールされているDoogee X96 Proは、よくある廉価デバイスのようには見えません。背面にはクアッドカメラが搭載されており、6.5インチのHD+ディスプレイがあしらわれています。
X96 Proには、8コアのARMベースプロセッサー、4GBのRAM、64GBの内部ストレージが搭載されています。
100ドルスマホがARやVR体験の普及を切り開く?
通称「8464(8コア、4GB RAM、64GB ストレージ)」デバイスは、ユビキタスコンピューティングの基準となり、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)体験を提供するビジネスを促進する、とアソウ氏は推測しています。
Source:Banggood, Doogee via TechRadar
Photo:Mike McGregor/Wikimedia Commons
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-388290/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania