スマートフォンに搭載されるカメラの画質は年々向上していますが、一眼レフカメラやミラーレスカメラにできてスマートフォンにできないことはまだあります。その代表的なものの1つが絞り値(F値)を変えるという機能です。
しかしながら、Samsungが新しく公開された特許を使うと、スマートフォンのカメラにおいて絞り値を可変にすることが可能になります。
スマートフォンのカメラを可動式にして絞り値を可変に
米国特許商標庁(USPTO)において公開された資料によると、このSamsungの特許はスマートフォンに搭載されるカメラモジュールを可動式にするためのものです。
3つあるカメラのうち、両端は左右方向に、真ん中のものは上下方向に動きます。
そして、各カメラの可動範囲の両端には、開口部の大きさが異なる穴があけてあります。
これにより、スマートフォンにおいて異なる2種類の絞り値でのカメラ撮影を可能とします。
低照度環境下での撮影の改善や、ボケ味の変化が可能に
絞り値を可変にすることによるメリットはいろいろあります。
たとえば、開口部を大きくして絞り値を小さくすれば、暗い場所での撮影時にノイズを減らすことが可能です。逆に、開口部を小さくして絞り値を大きくすれば、より精細感の強い写真が撮れます。
また、絞り値を変えるとボケ味が変わるため、より洗練された写真の撮影が可能になるでしょう。
ただし、可動部ができることで、故障のリスクは上がると考えられます。
Samsungは過去にもGalaxy Note 9やGalaxy S10 Plusでデュアルアパーチャーと呼ばれる可変絞り値のカメラを搭載していました。
今回の特許技術がそのまま将来のSamsung製スマートフォンに搭載されるかどうかは不明です。
Source: USPTO via LetsGoDigital, Android Authority
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-388597/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania