株式会社ココナラは、「知識・スキル・経験」といった得意を売り買いする日本最大級のスキルマーケット「ココナラ」を運営中。さまざまな人の多様なサービスを掲載し、ビジネスからプライベートまでシーンを問わず利用できるプラットフォームとして成長してきました。
そしてこのたび、「ココナラ」の中からビジネス利用に特化したサービスをラインナップした新たなプラットフォーム「ココナラビジネス」をリリース。チームで利用しやすい機能を搭載した購入専用のサービスとなっています。
出品サービスも搭載機能もビジネスに特化
「ココナラビジネス」では、「デザイン」「音楽・ナレーション」「ライティング・翻訳」「IT・プログラミング開発」など、ビジネス向けの約230種類のカテゴリからさまざまな価格・特徴・実績のサービスを比較検討することが可能。大きな特徴として、チーム利用をサポートする機能とビジネス利用に必要な機能を搭載していることが挙げられます。
例えば、招待したチームメンバーのアカウント情報や取引状況・購入履歴を一元管理する機能や、簡単・即座に問い合わせができるリアルタイムチャットサポート機能、クレジットカード払いや銀行振込に加え、請求書払いや源泉徴収に対応した自動計算機能など。また、「ココナラ」と「ココナラビジネス」を利用シーンに合わせて簡単に切り替えられる「アカウント切替」も便利な機能でしょう。
今後は、プロジェクトごとの案件管理やメンバーアサインができる機能や、出品者とのやり取りをチームメンバーで共有し、納品物に関してメンバー間でコミュニケーションを取れる機能を追加予定とのことです。
「ココナラビジネス」リリースの背景
「ココナラ」には、「デザイン」「Webマーケティング」などの「制作・ビジネス系カテゴリ」から、美容・ファッション、キャリア相談・恋愛相談などの「相談系」まで幅広いサービスが出品されています。2012年のリリース以降、順調にサービスを拡大し、2021年5月にユーザー数227万人を突破。21年8月期3Qのココナラ全体の流通高は、前年同期比57%増の25億円に達したといいます。カテゴリ別の流通高は「制作・ビジネス系カテゴリ」が前年同期比74%増の15億円で成長を牽引。「ココナラビジネス」を展開した要因のひとつと言えるでしょう。
この「制作・ビジネス系カテゴリ」の成長には、昨今の非対面取引へのニーズやDXなど事業環境の変化に伴う新たなスキルの需要などが関係していると思われます。しかし、ビジネス領域におけるサービス取引には、対面取引が継続されているケースもあり、時間的制約などの課題があることも事実。そこで同社は、「ココナラビジネス」を提供することで、サービス取引のオンライン化を促進し、対面取引における課題解決を図ろうというわけです。
同社は、「ココナラ」の他、一人ひとりにあった弁護士が見つかる検索メディア「ココナラ 法律相談」や、レッスンや出張撮影、ハウスクリーニングなどの暮らしのサービスを比べて予約できる「ココナラ ミーツ」も展開中。このたびリリースされた「ココナラビジネス」もあわせ、「全てが揃うサービスマーケットプレイス」へ向けて多角的な機能開発を進めていくとしています。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/159568
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口