AppleのiCloud、人工知能(AI)、ヘルスケア関連部門から、要職者を含むエンジニアの退職が相次いでいると報じられています。原因として、リモートワーク終了への反発や、職場に楽観的な雰囲気が薄れていることが挙げられています。
退職者が続出、研究開発に遅れも?
AppleのiCloud、人工知能、ヘルスケア部門に勤務していた多くのエンジニアが退職している、とBloombergのマーク・ガーマン氏が、ニュースレターPower Onで伝えています。
なかでも、ヘルスケアと人工知能部門の責任者エミリー・フォックス氏が大学での仕事に移り、2020年にNetflixからAppleに転職しクラウドインフラを担当していたラスラン・メッシェンバーグ氏がGoogleに移るなど、各部門を率いる責任者の退職は、開発への影響が懸念されます。
リモートワーク終了の方針や、内部のトラブルが原因か
退職者が相次ぐ理由についてガーマン氏は、リモートワークからオフィスでの勤務への移行を進めるAppleの方針への反発や、ヘルスケア部門などでは悲観的な雰囲気を挙げています。
一部のApple従業員からは、リモートワークを活用した柔軟な勤務体系が認められないなら退職するとの声もあがっていると報じられていました。
ヘルスケア部門では、Apple Watchへの搭載が期待される血糖値センサー開発などをめぐる内部の問題により、悲観的な空気が漂っているようだ、とガーマン氏は伝えています。
ガーマン氏は先日、Appleに勤務する複数のエンジニアからの情報として、スマートホーム関連部門の様子を、事業の明確な戦略がなく、現場にあまり楽観的な雰囲気がないと伝えていました。
また、ヘルスケア部門については、ヘルスケア担当副社長で医学博士のサンバル・デサイ氏の姿勢に反発する従業員が多いこともあり、ヘルスケアのサブスクリプションサービスの計画が進んでいないようだ、とThe Wall Street Journalが6月に報じていました。
Source:Bloomberg via AppleInsider
(hato)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania