台湾メディアDigiTimesが、iPhone14シリーズ(仮称:2022年モデル)のストレージ用として、QLC(Quad-Level Cell) NANDフラッシュメモリが搭載される可能性があると報じました。
部品点数を増やすことなくストレージ容量拡大に必要?
DigiTimesが業界関係者から入手した情報によれば、Appleは複数のNANDフラッシュメモリチップメーカーと協力してコスト効率の高いQLC NANDフラッシュメモリを開発中で、早ければiPhone14シリーズに採用される可能性があるとのことです。
QLC NANDフラッシュメモリは1つのセルに4つのビットを格納することで、TLC(Triple-Level Cell) NANDフラッシュメモリやMLC(Multi-Level Cell) NANDフラッシュメモリと比べて、同じ面積でより多くの容量を確保することができます。
ただし、書き込み回数が少なくなるのが難点ですが、チップの大きさを拡大したり、部品点数を増やすことなくより多くのストレージ容量を確保するには、AppleはQLC NANDフラッシュメモリを採用せざるを得ないようです。
将来的なストレージ容量増加のための選択か
WccftechはiPhoneへのQLC NANDフラッシュメモリの搭載について、部品単価の削減、将来的なストレージ容量増加のためには有効だと述べています。
また、半導体不足による値上げに対して、TLC NANDフラッシュメモリから容量あたり単価の安いQLC NANDフラッシュメモリに移行することで、値上げ分をある程度カバーできると同メディアは伝えています。
iPhone13 Proを分解した結果、RAMにはAndroidスマートフォンでの搭載例が多いLPDDR5ではなく、LPDDR4Xが搭載されているのが確認されていました。
また、NANDフラッシュメモリはKioxia製が採用されていました。
これらの部品をSamsungから調達しなかったのは、同社の部品が品薄状態で取引価格があがっていることから、iPhone13シリーズの価格をiPhone12と同じ価格帯に収めるための選択だった可能性があるようです。
Source:DigiTimes via Wccftech, Kingston
Photo:Apple Hub/Facebook
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-406878/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania