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Alexaが音声以外の音に反応したり不在を検出してデバイスをオフにしたりできるように

AmazonのAZシリーズプロセッサ
 
AmazonAlexaは同社のEchoシリーズを始めさまざまなデバイスに搭載され、音声を使ってさまざまな処理の指示をおこなうことができる便利なAIアシスタントです。
 
そんなAlexaがさらに進化をすることがわかりました。音声以外の音に反応したり、人がいるかどうかを検知してデバイスの電源を切ったりできるようになるようです。

教育できるAIに進化

一点目のAlexaの進化は、ユーザーが独自の音をAlexaが認識できるように教育し、それに対してさまざまな動作をおこなうことができるようになるというものです。
 
これまでにもAmazonは、「Alexa Guard」というサービスにおいて人間の声以外にガラスの割れる音や煙警報器の警告音、一酸化炭素警報器の警報音などを認識する機能を提供していました(日本では未提供)。
 
これに対して、新機能は自分の好きな音をAlexaが認識できるように教育できる点が異なります
 
これをAmazonは「教育可能なAI(Teachable AI)」と呼んでいます。これまではすでに用意されたAI機能を使うことしかできなかったのに対し、これからはそれぞれのユーザーが必要な機能を自分で後から付け加えられるようになるということなのでしょう。
 
具体的には、たとえば冷蔵庫を開けたままにしておくと鳴るビープ音を認識するよう教育できるとされています。
 
ビープ音を認識してスマートフォンに通知を出したり、別の部屋にあるEchoによる音声で知らせたりすれば、より早く冷蔵庫の扉を閉めることが可能です。

超音波を使って人が不在かどうか検出する機能も

また、人には聞こえない超音波を発することにより、家の中に人がいるかどうかを検知できる機能も実装されるとのことです。
 
これにより、人がいないときには使われないFire TVなどのデバイスをオフにし、消費電力を削減することができます

使用可能デバイスや地域は不明

これらの機能は新型の大型ディスプレイを持つスマートディスプレイのEcho Show 15とともに発表されました。
 
このため、Echo Show 15ではこの機能が利用可能と考えられますが、新型のAZ2 Neural Edgeプロセッサが必須なのか、既存のデバイスでも利用可能なのかについては不明です。
 
また、Amazonのサービスには地域限定で提供されているものもありますが、日本で利用可能になるかどうかも不明です。
 
Alexaについては、音声処理をサーバーに送ることなくデバイス内で完結できるプライバシー重視の設定が可能になるという新機能もあります。

 
 
Source:The Verge
(ハウザー)

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