5G通信対応というと少し前までは高価なスマートフォンの特権でしたが、最近ではローエンドからミドレンジのスマートフォンでも5G通信に当たり前に対応するようになっています。
この結果、200ドル(約22,382円)~399ドル(約44,653円)までの5G通信対応ミドルレンジスマートフォンのシェアが大きく伸びており、そのようなスマートフォンのスペックも短期間で大きく向上しているとのことです。
ミドルレンジスマートフォンの出荷台数シェアが37%に増加
調査会社のCounterpointによると、2021年第2四半期(4月~6月)のミドルレンジ5G通信対応スマートフォンの出荷台数は、前年同期比で193%増となりました。ミドルレンジのスマートフォンとは、価格が200ドル(約22,382円)~399ドル(約44,653円)の端末のことを指します。
5G通信対応スマートフォンの総出荷台数に占めるミドルレンジスマートフォンのシェアも、2021年第1四半期(1月~3月)の32%に対して、37%に増加しました。
これは、手頃な価格帯の5G通信対応スマートフォンのラインナップが増えたことが原因であり、2021年第1四半期にはミドルレンジスマートフォンが146機種しかなかったのに対し、2021年第2四半期には191機種に増加し、今も拡大を続けています。
また、QualcommやMediaTekが手頃な価格の5G通信対応システム・オン・チップ(SoC)を発売し、さらに主要市場で5Gネットワークが積極的に展開されたことも寄与しています。
Vivoがミドルレンジの5G通信対応スマートフォンシェアトップ
メーカー別では、Vivoがミドルレンジの5G通信対応スマートフォン市場において30%のシェアを獲得し、首位となりました。
Vivoは積極的に5G通信対応端末をこの価格帯でリリースしており、2020年第2四半期には28%に過ぎなかった5G通信対応ミドルレンジスマートフォンの割合が、2021年第2四半期には80%に達しています。
ミドルレンジスマートフォンのスペックが向上
各社とも数量の出るこの市場で大きなシェアを獲得しようと、消費者にとって魅力的なスペックの端末を発売しています。
このため、5G通信対応ミドルレンジスマートフォンのスペックは、前四半期に比べて短期間で大きく向上しました。
たとえば、3眼カメラの搭載率は52%から56%に、平均バッテリー容量は4,401mAhから4,469mAhに、平均RAM搭載量は7.45Gから7.50GBに、平均ストレージ容量は149GBから152GBにそれぞれ向上しています。
今後は、低価格のデバイスがさらに登場し、より多くの地域で5G接続が普及することで、世界中で5Gがますます身近なものになることが期待されます。
事実、すでに新興国市場で5G通信対応スマートフォンの出荷台数増がみられます。
Source: Counterpoint
(ハウザー)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania