おおよそ2,000億ドル(約22兆4,000億円)もの資金を管理していた勤続35年の人物が、Appleを退社したと報じられています。
ここ数週間で退任か
ゲイリー・ウィップラー氏は、Appleの現金残高、投資、資本還元プログラムを監督しており、かつては同社の四半期決算発表の場にも登場していたことで知られています。62歳のウィップラー氏は、最高財務責任者(CFO)のルカ・マエストリ氏が退職するまで、同氏に報告していました。
Bloombergによれば、ウィップラー氏はここ数週間で退任したとのことです。まだ公に発表されていないこともあり、Appleの広報担当者はコメントを控えています。
歴代のCEOの下業務に従事
ウィップラー氏のAppleでのキャリアは、1997年にスティーブ・ジョブズ氏のAppleに復帰する前から始まっており、何人ものCEOの下業務に従事してきました。同氏は、ネバダ州リノにあるAppleの資産を管理する子会社Braeburn Capitalの監督にも携わっていました。またウィップラー氏は、Appleの人種差別撤廃活動や低所得者のための住宅政策にも関わっていたようです。
Appleは2011年にティム・クック氏がCEOが就任してから、キャッシュ戦略を変更し、自社株買いや配当制度に資金を投入する一方で、大規模な企業買収は行わないようにしています。これまでの最大の買収案件は、2014年に行ったBeats ElectronicsとBeats Musicの30億ドル規模の買収です。
カリフォルニア州クパチーノを拠点とするAppleは、2021年第2四半期に1,940億ドルの現金および市場性のある有価証券を保有していました。しかしながら、同社は現金と負債が同額になるネット・キャッシュ・ニュートラルな状態を目指しており、残高の削減に取り組んでいるといわれています。
Source:Bloomberg
Photo:9to5Mac
(lexi)
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- Source:iPhone Mania
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