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牛群管理クラウドや牛向けウェアラブル機器など手がけるファームノートHDが14.4億円調達、累計調達額が約44億円に

ファームノートホールディングス(ファームノートHD)は9月29日、第三者割当増資による総額14億4000万円の資金調達を発表した。引受先は未来創生2号ファンド、マイナビ、丸紅、前田工繊キャピタル、千葉道場2号投資事業有限責任組合、中部飼料、SMBCベンチャーキャピタル6号投資事業有限責任組合、KOBASHI HOLDINGS、萩原建設工業、イノベーション・エンジンPOC第2号投資事業有限責任組合、個人・事業会社など。累計資金調達額は約44億円となった。

ファームノートHDは、ファームノートとファームノートデーリィプラットフォーム(ファームノートDP)の2社を保有する、2016年設立の純粋持ち株会社。

同社は、ファームノートを通じクラウド牛群管理システム「Farmnote Cloud」と牛向けウェアラブルデバイス「Farmnote Color」を提供している。Farmnote製品の有償ユーザー数は約1600生産者、契約頭数約32万頭(2021年8月時点、参考:日本の飼養頭数380万頭)まで成長したという。

またファームノートDPは、2020年8月に自社牧場による生乳生産を開始。牛舎設計やロボット搾乳といったリアル技術とFarmnote製品などのデジタル技術を統合し、労働生産性は国内平均の2倍以上を実現したという。設立8カ月でEBITDA黒字を達成したそうだ。

調達した資金は、酪農DXを実現するための製品群強化と拡大に向けたシステム開発投資をはじめ、顧客基盤拡大と既存顧客の継続課金収入(ARR)の増加を狙った営業体制強化とマーケティングへの投資、酪農生産事業の拡大と酪農DXプラットフォーム構築(設備・開発投資)にあてる予定。

酪農DXは、ファームノートホールディングスが保有する2社を通して推進している事業。内容としては、牧場におけるIoTやAIソリューションの活用、牛舎の設計から搾乳などの自動化技術・牛の遺伝改良技術・疾病予防技術といった酪農生産技術を高いレベルで両立・パッケージングしたものという。

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