ユカイ工学株式会社は、しっぽのついたクッション型セラピーロボット「Qoobo(クーボ)」シリーズを提供中。
「Qoobo」は、2017年のクラウドファンディングを経て2018年に一般販売されました。そして「Qoobo」よりひと回り小さいサイズの「Petit Qoobo」が2020年3月にクラウドファンディングに登場し、目標金額の2671%を達成した後、同年12月に一般販売を開始しています。
このたび同社は、「Qoobo」と「Petit Qoobo」の販売数がシリーズ累計3万匹を突破したことを発表。
コロナ禍が影響!?
そんな「Qoobo」と「Petit Qoobo」の販売数がシリーズ累計3万匹を突破。同社によると、2019年と2020年度での「Qoobo」シリーズを含む同社のプロダクト全体の売上額の対比は、221%に上るといいます。このことから、コロナ禍において自宅での癒やしのお供にコミュニケーションロボットの需要が増えたのではないかと推察できるでしょう。
開発秘話
その中でも特に苦労したのが「しっぽ」の動き。動物が自然に動かすしっぽの動きを意図的に再現するのは難しかったようです。動物園に行っては動物のしっぽの動きだけを観察するなど、地道な努力と試行錯誤を重ねたといいます。
また、「Qoobo」には顔も耳も声もない、「しっぽだけ」というデザインにもこだわりがあるとか。これはつまり「余白」であって、そばにいる人の想像で犬にも猫にも、あるいは別の生き物にもなれるという存在を意識した結果だといいます。
このようなこだわりがつまった「Qoobo」が多くの人に愛されるのは納得です。そして「Qoobo」の発売後、Qooboユーザーの「ちっちゃいQooboがいたら、いつでもどこでも一緒にいたい」という声をきっかけに、「連れて歩きやすいサイズ感」と「まるで小動物のような動きや存在感」を目指して開発されたのが「Petit Qoobo」。より愛着を持てるプログラムを備えて誕生した「Petit Qoobo」が人気になるのもまたうなずけます。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/163312
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口