AGRIs by JAが提供する主な機能は以下のとおり。
- 協議会JAの営農指導員が実演・解説する100トピック以上の栽培基礎技術動画を視聴できる(農林水産省の作況調査対象となっている野菜計41品目のうち、87%を網羅)。作物ごとの栽培法はもちろん、畝立てや農薬散布、出荷調整などの作業、農業機械のメンテナンス、栽培基礎知識の講義などのコンテンツを揃えている(毎月更新予定)
- 各JAからの産地内限定の動画の配信、また生産者へのお知らせを掲載できる掲示板を設置
- 農林水産消費安全技術センター(FAMIC)の農薬登録情報に基づき、適用作物名用途から農薬を検索し、使用基準などを閲覧できるデータベースを搭載
また、JAの営農指導員の業務は、良質で安全な作物を生産するための栽培指導だけでなく、農業経営の指導や生産部会活動の支援、農地の利用調整、地域農業振興ビジョンの策定など多岐にわたるという。営農指導の現場では、1対1、対面でのコミュニケーションのために、遠隔地への移動や生産者からの問い合わせ対応に割かれる時間も少なくない。新規就農支援や直売所の拡充といった、産地振興のための新しい取り組みを推進する上でも、業務の効率化による指導員のリソース確保が求められている。
そこでAGRI SMILEでは、基本的な栽培技術や農薬の使用基準、JAからのお知らせを生産者がオンラインで確認できるサービスを構築することで、産地の農業生産の底上げや、指導員の業務負担軽減に寄与できると考えた。この構想に共感した3つのJAとともに協議会を組織し、動画の撮影・編集やシステム構築を行ったという。
AGRI SMILEは、今後も、ユーザーアンケート等に基づくコンテンツ拡充や、営農に役立つ機能の追加などを、協議会JAとともに進めるとしている。対面指導とオンラインでの情報提供を組み合わせることで、産地の生産力を維持・向上させるために欠かすことのできない営農指導事業の充実を目指すという。また、プロダクトとR&Dにより栽培現場のDXを多面的に支援する。
- Original:https://jp.techcrunch.com/2021/10/04/agri-smile-agris-by-ja/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Takashi Higa