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プロ農家の栽培技術を動画で継承するAGRI SMILEが3つの農業協同組合とともに「AGRIs by JA」を全国提供開始

プロ農家の栽培技術を動画で継承するAGRI SMILEが3つの農業協同組合とともに「AGRIs by JA」を全国提供開始アグリテック領域のスタートアップ「AGRI SMILE」は10月4日、持続可能な農業を実現するDXプラットフォームの一環として、動画で栽培技術を分かりやすく体系化することで農業協同組合(JA)の営農指導業務をDX化する「AGRIs by JA」(アグリス バイ ジェーエー)の提供を開始したと発表した。複数の産地のJAと連携して多品目の栽培ノウハウを網羅的に蓄積し、全国のJAの営農指導において活用できる仕組みを構築している。

AGRIs by JAは、従来対面で行われてきたJAの営農指導をDXすることで、営農指導業務の効率化や質の向上に寄与するという。プロダクトの開発や改善、配信する動画コンテンツの制作において、国内有数の農畜産物取扱高を有する「とぴあ浜松農業協同組合」「晴れの国岡山農業協同組合」「越智今治農業協同組合」とAGRI SMILEで協議会を設立し実行している。

AGRIs by JAが提供する主な機能は以下のとおり。

AGRI SMILEによると、2019年より同社は、JA・行政機関とのプロジェクトにおいて栽培技術を動画にまとめて産地内で共有するAGRIs for Teamの取り組みを進めてきたという。プロジェクトを通して全国各地の生産者・指導員と対話する中で、信頼できる発信元からの栽培情報を生産者がオンラインでタイムリーに受け取れることや、就農者・従業員・直売所出荷者が基礎的な栽培技術を学べるインフラに関するニーズの高さに気づいたそうだ。

また、JAの営農指導員の業務は、良質で安全な作物を生産するための栽培指導だけでなく、農業経営の指導や生産部会活動の支援、農地の利用調整、地域農業振興ビジョンの策定など多岐にわたるという。営農指導の現場では、1対1、対面でのコミュニケーションのために、遠隔地への移動や生産者からの問い合わせ対応に割かれる時間も少なくない。新規就農支援や直売所の拡充といった、産地振興のための新しい取り組みを推進する上でも、業務の効率化による指導員のリソース確保が求められている。

そこでAGRI SMILEでは、基本的な栽培技術や農薬の使用基準、JAからのお知らせを生産者がオンラインで確認できるサービスを構築することで、産地の農業生産の底上げや、指導員の業務負担軽減に寄与できると考えた。この構想に共感した3つのJAとともに協議会を組織し、動画の撮影・編集やシステム構築を行ったという。

AGRI SMILEは、今後も、ユーザーアンケート等に基づくコンテンツ拡充や、営農に役立つ機能の追加などを、協議会JAとともに進めるとしている。対面指導とオンラインでの情報提供を組み合わせることで、産地の生産力を維持・向上させるために欠かすことのできない営農指導事業の充実を目指すという。また、プロダクトとR&Dにより栽培現場のDXを多面的に支援する。

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