Appleの共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏といえば、黒のタートルネックにブルージーンズという姿がすぐに目に浮かぶという人が多いかと思います。あるジャーナリストの男性は、ジョブズ氏といえば“iPhoneの放り投げパフィーマンス”という印象しかない、と当時を振り返っています。
音を立ててデバイスは床に落下
初代iPhoneが発売される数カ月前、2007年1月の衝撃的なデバイスの発表から少し後のことです。ジョブズ氏がニューヨーク・マンハッタンのThe Wall Street Journalの本社オフィスを訪れ、数十人の報道陣の前でデバイスをお披露目を行ったといいます。
編集者とリポーターから様々な質問が浴びせられましたが、耐久性に関する問いが発せられたとき、ジョブズ氏は予想外の形で返答しました。iPhoneの試作品を空中に放り投げたのです。
デバイスは音を立てて床に落下しましたが、幸運にも(カーペット張りだったこともあり)無傷だったとのことです。もし報道陣の前で、ディスプレイがひび割れたり、デバイスの電源が入らなくなっていたらどうなっていたのでしょうか?
iPhone投げパフィーマンスがジョブズ氏の経営手法を反映
ジョブズ氏はその後、タッチスクリーンの使用感を体験してもらうため、他のテスト用デバイスをジャーナリストたちに配って回りました。人々は子どもようにデバイスに夢中になったといいます。
初代iPhoneは、同年6月のデバイス発売時と同じく、報道陣たちの心をつかみ、やがて業界に革新をもたらしました。
中型の会議室でUシェイプのテーブルの前に座るジャーナリストたちの前で、巧妙に計算されたリスクを取り、あっと言わせる。これこそがジョブズ氏のAppleの経営手法であり、同氏の姿が今も目に焼き付いて離れない、とジャーナリストの男性は回顧録を締めくくっています。
Source:CNET
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-408765/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania