佐川急便株式会社(以下、佐川急便)は集配業務における業務効率化に向けて、株式会社オプティマインドのラストワンマイルに特化したルート最適化サービス「Loogia(ルージア)」を、2021年10月5日より全国導入すると発表しました。
実地検証と試験導入で効果を確認
「Loogia」は、配送情報を入力すると、40以上の現場制約を考慮しながら最適なルートを計算してくれるサービス。数十万台の車両走行データから収集したビッグデータを用いて経路探索を行いつつ、Uターンや右折の運転負担なども考慮し、「計画通りに走れて、現場に優しい」ルート設計となっています。また、実走データをGPSなどから取り込むことで、より精度の高いルートの算出が可能になるといいます。
上記の結果を踏まえ、同年11月~12月には、全国で約500名のドライバーの集配業務に「Loogia」を試験導入。利用後のアンケートでは、特に職務経験が浅いドライバーや、担当エリアの習熟度が低いドライバーから継続的な利用を希望するという意見を得られたとのこと。
また、営業所の管理者からは、「新人ドライバーや応援ドライバーには特に有効で、職務経験が浅くても即戦力化が期待できる」という声もあったようです。まさに「Loogia」の効果が顕著にでた結果といえるでしょう。
全国導入へ
実地検証と試験導入で集配即戦力化の効果が確認できたことから、この度の全国導入を決定した佐川急便。同社が集配業務で使用する情報端末と、リアルタイムで最適な集配順序の決定を行う「Loogia」をAPI連携します。
ドライバーが出発前に行う集配先の位置確認やルート決めなどを自動化し、配達の進捗や再配達などの集配状況に応じてルートを再計算。これにより集配業務の効率化を図ります。佐川急便は、「集配業務の熟練度に関わらず、安定した配送品質を提供していく」としています。
(文・Takeuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/163773
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
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