株式会社ジンズ(以下、JINS)は、2015年11月にココロとカラダを可視化する世界初の自分を見るアイウエアとして「JINS MEME(ジンズ ミーム)」を開発。大きな反響を呼んだ同製品は、2019年には完売し、次世代機の発表が待たれていたといいます。
そしてこのたび、フレームデザインや専用アプリの機能、サービス利用方法などを進化させた「JINS MEME」の新モデルを発表。2021年10月14日より、JINS一部店舗(100店舗)とJINSオンラインショップ、Amazonにて販売します。
「MIND」「BODY」「BRAIN」の状態を可視化
「JINS MEME」は、独自開発の3点式眼電位センサーと6軸モーションセンサーでココロとカラダの状態を捉えアプリで可視化できるアイウェア。初代モデルでは、2つのセンサーとBluetooth、バッテリーなどのメカパーツはフレームの内部に内蔵されていましたが、新モデルではそれらをすべて鼻当て部分のCOREに内蔵し、大幅な小型化とメガネと遜色ないデザイン性を実現しました。
専用アプリでは、3点式眼電位センサーが、まばたきと視線移動から活力・落ち着きなどココロの状態を、3軸方向の加速度を計る加速度センサーと角速度(回転する速度)を計測するジャイロセンサーを組み合わせた6軸モーションセンサーが体軸変化からカラダの状態を、2つのセンサーにより集中状態を捉えた結果を可視化します。
またアプリには、全32種類の「カラダメンテナンス」や、心に合わせて音楽と映像が変わる「ココロメンテナンスRT」、4つの環境音と4つの周波数で一番集中できる環境音を作れるBGM機能など、それぞれをより良い状態に整えるためのオリジナルコンテンツが多数搭載されているようです。その他、ランニング時の体の歪みを測定できる「RUN」や運転中の眠気を測定してアラートを出す「DRIVE」などの機能も搭載しています。
フレーム価格を抑え、サブスクで提供
両タイプ共に、JINS初となるサブスクサービスとしてアプリ課金型で提供。初めの1年間のアプリ利用料は無料ですが、2年目以降は年間5,000円(税込)または月額500円(税込)が必要になります。このサブスクサービスを展開するにあたり、フレーム価格を極力抑えた価格設定となっているようです。
新プロジェクト、始動!
同社は、「JINS MEME」を活用したサービス提供に向けたプロジェクト「JINS MEME LAB」を始動。
第1弾は、「JINS MEME」着用者の動きを反映したアバター動画を作成するiOS専用のリアルタイムAR合成スマートフォンアプリ「VTUNER(ヴイチューナー)」です。カメラによるモーションキャプチャーではなく、「JINS MEME」をかけてアバターをコントロールし、スマートフォンのアウトカメラで撮影している周囲映像に、リアルタイムでアバターをAR合成撮影することができるといいます。なお「VTUNER」は、2021年11月下旬にローンチ予定とのことです。
第2弾として研究開発が進められるのが「JINS MEME CONTROLLER」。これが実現すれば、「JINS MEME 」により取得された頭の動きやまばたきを活用し、PCやスマートフォンなどのデバイスを操作することが可能になるとのことです。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/163861
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口