NEXCO中日本、エクシオグループ、日立国際電気、AMECコンサルタンツの4社は、ローカル5Gを活用した高速道路トンネル内メンテナンス作業の効率・安全性向上に関する開発実証を行うと発表しました。
超低遅延かつ多数同時接続が可能に
そもそも「ローカル5G」とは、土地所有者である企業などが主体となり、限られたエリアで柔軟に5G網を構築できる無線通信システムのこと。エリアごとにローカル5G網を構築することで、高速大容量で超低遅延かつ多数同時接続、外部環境に依存しない安定したネットワークが保有可能になるという特徴があります。
現在、トンネル内において利用できるキャリア4Gでは、「大容量の高精細映像の伝送に時間を要する」という課題があるようです。一方、キャリア5Gについては普及が始まったところであり、高速道路のトンネル内への普及時期は未定。こういった状況を背景に、日立国際電気などの4社はエリア内で柔軟に5G網を構築できる「ローカル5G」の制度を利用したプロセス検証を行います。
作業者の安全確保に貢献
まずひとつ目の検証は、「ICT技術の組み合わせによる作業者の安全確保」です。高速道路のトンネル内に設置された4Kカメラの高精細映像をローカル5Gで伝送し、AI画像解析によって危険事象を検知。その後、現場の作業者に対して検知された危険事象をアラート通知する一連のプロセスが、現場における作業者の安全性向上に繋がることを検証します。
(文・Takeuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/163907
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:takeuchi