YouTubeが米国時間10月7日に、新しいオーディオ機能をいくつか発表したが、いくつかはすでに展開されており、残りはこれからの数カ月でローンチする。本日からはライブのストリームに英語の自動キャプションを付けることができ、ストリームのアクセシビリティが増す。これまでこの機能は、チャンネル登録者が1000人以上のクリエイターしか使えなかった。
YouTubeは今後数カ月で、これまでキャプションを付けている13の言語(オランダ語、英語、フランス語、ドイツ語、インドネシア語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語、トルコ語、ベトナム語)すべてに、このライブの自動キャプションを付ける予定だ。
また同社は、動画に複数の言語の音声を付けて、国際的な視聴者に複数言語の音声を提供するとともに、目の不自由な人たちのための説明音声もテストしている。この機能は現在、少数のクリエイターが利用できるが、今後の四半期ではもっと広く提供していくつもりだ。
Androidではキャプションの自動翻訳を、サポートされている言語で展開する(iOSは2021年後半に)。この機能は現在のところデスクトップのみ。さらに、YouTubeはAndroidとiOSで音声書き起こしに対する検索ができるようになるよう計画している。また、2021年後半にYouTubeはモバイルデバイス上で、一部ユーザーにより書き起こしに対するキーワード検索をテストする予定だ。
YouTubeはYouTube Studioで、チャンネルの新しいパーミッションを開発中だ。それは、キャプションや字幕の制作をクリエイターが誰か信頼できる人に委託できる機能だ。この機能は前に「Subtitle Editor」(字幕編集機能)という名前で発表されたが、その際、展開は遅くなるという注記があった。現在も「開発中」だが、この機能には力が入っているため数カ月後にはアップデートがクリエイターたちに提供されるということだ。
同社はコミュニティのブログで「アクセシビリティの向上はYouTubeにとって最も優先すべきものであり、これらのアップデートでクリエイターがより広いオーディエンスに到達できることを期待しています」と述べている。
YouTubeは2010年に自動字幕起こし機能を導入し、それ以降、改良に努めてより広範な可用性を実現してきた。2018年にはYouTube Liveが自動字幕起こし機能になり、YouTubeは他の多くのプラットフォームと並んで、キャプションの改良でプラットフォームのアクセス性と包容性を高めてきた。他のプラットフォーム、たとえばTikTokは、2021年初めにビデオにオートキャプションを加え、Instagramはほぼ同じ時期にStoriesにキャプション機能を追加した。
画像クレジット:Olly Curtis/Future/Getty Images
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(文:Aisha Malik、翻訳:Hiroshi Iwatani)